加美町の冬のイベント「うめえがすと鍋まつり」は町の素朴なイベントで、今年12回目の開催となりました。
11時30分に鍋販売がスタートし、13時30分には閉会します。
加美町には3軒の酒蔵があり、鍋まつりのイベントに合わせて、一部の酒蔵では酒蔵見学会も開催されます。
「夢幻」の銘柄を造る中勇酒造店も東日本大震災で大きな被害を受けましたが、現在は毎日仕込みを行っています。
この祭りの日は酒蔵見学のほか試飲もでき、気に入ったお酒をその場で購入できます。
酒蔵の外では、地元も米をつかった麺を提供していました(100円)
乾麺ですが、なかなか喉越しもよく、ツルリとした食感が美味でした。
その日の限定販売「夢幻」の酒饅頭。
「板酒粕」は甘酒にしてもよし。鍋に入れても良し。私はお風呂に入れて「酒風呂」を楽しみたいと思います。
新酒も購入しました。
さて、中勇酒造店から鍋まつり会場の花楽小工路までは、そう遠い距離ではありません。
会場では開始時刻の30分まえあたりから、並び始めているようです。
「真鶴」の田中酒造店さんの店頭では、チャリティー募金で試飲カップを頂くことができます。
「どこに並ぼうかな~」迷います。
「ベリーgoodな加美のべこ鍋」(300円)に並んでみることにしました。
加美町産黒毛和牛を醤油ベースで煮込んだ鍋です。
お野菜も入って、お肉が柔らかくて旨味が活きてて、お肉が甘~い♪
並んで良かった!
え?とん汁と古代米につけ物がついて100円なんて、どんな鍋なんでしょうか??
野菜たっぷりで、お肉も入っている宮城の味噌仕立てのとん汁です。
アツアツで味もよく、またこの古代米が甘味とモッチリした歯触りがあって、手作な感じの漬物も素晴らしいおかずになり、とても美味しいです。
すべてに真心がこもっている、中新田花楽小路商店復興会のお母さんたちによる鍋でした。
次は味付け卵がついた「南光地鶏きのこ鍋」(200円)。
地鶏はコリコリした歯触りで、噛めば噛むほど旨味を感じます。
今回イベントでは震災の復興を祈り、南三陸町の「寒鱈」と加美町の「野菜・きのこ」のコラボ鍋「絆鍋」(200円)がありました。
鱈は身が崩れやすいので、小骨を気にしながら食べました。
みやこがね餅をつかった「絆元気お雑煮鍋」(300円)は、宮城の雑煮を再現しています。
お持ちがとても美味しい鍋です。
玉造商工会による大崎新名物の「凍みっぱなし丼」は、400食限定の無料の試食会も開催されていました。
大崎岩出山名産の「凍みっぱなし(豆腐)」をカツ丼に見立てた丼ぶりです。
ひと口目に、鶏カツのかつ丼かと感じました。
豆腐とは思えませんでしたが、食べ進めていくうちに「そうか~」と。
三つ葉の香りがよく、紅ショウガとカツ風の相性もよく、ヘルシーです。
雪がちらつき、冷たい風も吹きつけてきましたが、いろんな食の体験ができ、加美町の人が優しくて、心も体もあたたかになるイベントでした。