かなり昔の話ですが、ある蕎麦本を頼りに山形のお蕎麦屋さんを訪ねてみると、閉店していました。
とてもこだわりのある蕎麦屋さんだったようで、その時は残念に思いました。
その後よくよく調べてみると、お弟子さんが仙台の地で開業されていると知り、行ってみました。
「手打ちそば 草太」さんです。
産業道路から小道を入ったところにある、民家風のお店です。
正午を過ぎた頃でしたが、お店の敷地内の駐車は満車で、その他に近隣の駐車場が2つありました。
駐車場に入れず困っていた私に、常連さんらしき方がジエスチャーで教えてくれたのが、お店の真後の駐車場でした。
常連さんに愛されているお店なのでしょうか。
お店のかたのおすすめは「天婦羅そば」という声が聞こえてきましたが、私は「東根そば(並)」(735円)をオーダー。
その間、私の席から、蕎麦の打ち場を見ることができ、蕎麦打ちの一連の作業を見ながら、蕎麦がくるのを待ちました。
とても貴重な経験です♪
「 来ました~♪」
見た目に山形の板そばです。
太めの黒っぽい、田舎そば。
弾力とコシがあり、噛んだ後にホワリと蕎麦独特の香りが立ち、かすかな甘味を感じます。
蕎麦粉は山形の尾花沢玉野地区の蕎麦を100%使い、石臼式製粉機で挽いているようです。
つゆはあっさりめですが、昆布の旨味や鰹節の風味も感じられます。
蕎麦の香りや旨味のほうが、つゆに勝っていました。
太めの蕎麦とあっさり系のつゆの馴染みがあまりよくなく、個人的にはつゆはもっと甘味があるほうがいいと思いました。
蕎麦は普通盛りでも食べごたえがあり、最後の最後まで蕎麦の香りの残り香を感じました。
山形の蕎麦のいいところを仙台で味わった気がしました。
■手打ちそば 草太
住所 仙台市若林区六丁の目中町13-25
TEL 022‐287‐2083
営業時間 11:00~14:30
店休日 不定休