かつての大正4年、国内では石油需要が高まり油田掘削が盛んになっていた頃。
月岡もその候補地として中小企業を中心に掘削が行われていましたが、最後の望みを託した鑽井からは石油ではなく大量の温泉が湧出しました。
業者は温泉の後に石油は出ないということで、失望して引き上げた中で、本間周三郎が代わりに湯小屋を整備し、戦後の1957年には各旅館に配湯を行ったことで温泉地としての体裁が整い、以来瀬波と共に新潟の奥座敷として急速に発展をしたのが「月岡温泉」。
1935年には「月岡動物園」が民営ながら新潟県内で唯一の動物園としてオープンしましたが、1991年には経営難等で、遊園地と共に閉園し、その跡地は、近隣の温泉ホテル「白玉の湯 泉慶」が運営しています。
月岡温泉は、含食塩硫化水素泉で源泉50度。湯船ではエメラルドグリーン色で「磐越三美人湯」に数えられ、 硫黄成分濃度の含有量は万座温泉に次ぐ日本で2番目の含有量なのだとか。
温泉街には無料の足湯があり、賑わっていますが日没の頃は穴場のようです。
こんな粋な庭園を眺めながら・・・
注がれる温泉に足を浸しただけで、なんだか幸せな心地がしてきます。
エメラルドグリーンがとても美しい温泉なのでした。