10番切幡寺から11番藤井寺に向かう、ちょうどお遍路道途中にあるのが「うどん亭八幡」さん。
お遍路さんは皆、入口付近のカウンターに案内されるようです。
沢山召し上がることができる人には、おススメしたいほど、メニューが豊富で迷ってしまいます。
有名なのが「八幡うどん」(680円+税)なので、思わず「はちまんうどん」とオーダーしたら、周囲のお遍路さんに大爆笑されてしまいました。
「やはた」と呼ぶそうです。
気を取り直してよくメニューを見ると、この八幡うどんにはお肉が入っているではありませんか!
気が変わって「鳴門わかめうどん」(490+税)と「はまちのお造り」をオーダー。
うどんはコシがあってモチモチしていますが、汁は出汁の甘味に加え、加糖のような甘味があって、私には甘すぎに感じました。
鳴門のわかめは、東北の三陸のものと比べると、ひらひらと薄いんですね。
薄いけどシコシコしてるというか、味の主張はあまりないように感じましたが、甘みも感じたりして。
「はまちのお造り」には感動しかなかったです。
私の住む町では、「はまち」は庶民魚です。
輸送の関係もあるのでしょうが、刺身にすると脂ののりも悪く、ちょっと臭いイメージです。
このお店の「はまち」は店内のいけすから〆られてお造りにされるため、臭みなく、食感はプルプル、食味は新鮮な脂が噛むほどにひろがっていくという感じです。
しかも太切りだから、一度口に運んだらプルプルジュワジュワといった素敵な食の快感でした。
ご馳走様でした♪
追記
近くのシニアの夫婦お遍路さんの旦那さんのほうが、従業員の接客態度で腹を立てたらしく、カウンターをドンと怒突きました。
一瞬、凄い地震かと思うほど、うどんの丼ぶりが少し宙に浮いたほどです。
歩きか車か電車かそのお遍路夫婦の事は知らないですが、お遍路という業を行っている時に、周囲を不快にさせ、自身の抑えられない気持ちをまき散らすのは止めて頂きたい。
一般の食事をしに来た方々から、お遍路さん全体がそういうものだという目で見られ、お遍路さんを応援する気持ちが萎えてしまうこともあると思います。
お遍路には深い意味があります。
だから、我は抑え、自分が生きる意味と正直に向き合い、どんな内容であれ、食事ができて満たされること、生かされていることに感謝したいものです。