山咲雛子の日記

毎日何かを好き☆と感じ、感謝して、頑張っています。時間が沢山あったら、ゆっくり自然の中で過ごしたいです♪旅もしたいな♪

12番 焼山寺

2016年07月18日 | 神社・仏閣

11番藤井寺の山門の前に立った時、ボ~~~ンと鐘が鳴りました。

前日に藤井寺は詣でていた為、ジャスト7:00に「お遍路ころがし路」スタート。

山道をひたすらのぼるこの道、事前にジムでシュミレーションした経験から、心拍数は130~150だと思われます。

ひたすらの登り道、その心拍数を1時間はキープしていたと思われます。

辛いもあるのですが、歩き遍路ですと、その日の宿泊先にもよりますが、15時にはお寺にたどり着きたいものです。

(ご朱印場17時迄)

1時間半位山登りしたでしょうか、「長戸庵」で一休憩。

ここでは女性だけが利用できるトイレがあります。

タイムスリップしたようなトイレですが、その後はまた山越えですので、是非利用しておきたいスポットです。

リュックサックをおろした瞬間から、まるで羽根が生えて、雲上を歩くような体の軽さです。

束の間の経験でしたが、足が地面に着いているかわからないほどの、開放感を実感しました。

この「長戸庵」では、前泊した宿のY夫妻と再会、励まして頂きました。感謝!

仲間と別れて、また一人になり、ひたすら歩き続けます。

2回目の休憩。

昨日の午後は、写真の真ん中に写る「吉野川」を歩いていました。

その「吉野川」がこんなに遠くに見えます。

吉野川の潜水橋のボランティアさんが「翌日はあの山を登るんだよ」と指さしていた山の山頂に今私がいます。

「凄いことしてる、私・・・」と思いました。

「浄蓮庵」手前の休憩所。

「浄蓮庵」には、湧き水が出ています。

少し冷たい水でした。

 

多くのお遍路さんがここで一休憩。

地元のボランティアさんたちが、この場所の清掃をしたり、志で成り立っている場所です。

空海さんのお像まで、さらに長い道のりが続きました。

「一本杉庵」まで来ると、脚が悲鳴をあげています。

3回目の小休憩。

ロキソプロフェンナトリウムのジェルを脚に塗り、肩にも塗ります。

一瞬は、スーッと冷たいジェルが効いているような気がしますが、やはり痛いものは痛い。

「はあ~」と、思わずため息が出てしまいます。

天然記念物は、凄く迫力があったのですが、写真は撮り忘れてしまったようです。 

一本杉庵の石仏。

やがて展望が開けてきました。

お遍路=もはや山登り。

そんなイメージじゃなかったんですが、もともと山登り好きだったので、私は抵抗ありません。

ですが、勝手に追突してきた車の事故で、1年間病院に通院を余儀なくされて以来、山登りは挑戦できていなかったんです。

でも歩けている、自分に感謝です。

ジムで、一生懸命鍛えたその成果が、この頂点に立たせて頂いているのだと思いました。

そして、丈夫な体を作って頂いた、両親にも感謝の気持ちが湧いてきました。

焼山寺までまだまだですが、頑張らないと、ですね。

 

3個目となる山登り、キツイです。

 

 ちょっと一休憩できる場所を見つけました。

他に男性のお遍路さんが休んでおられましたが、寝てしまってました。

座ると、蟻やら何か地表の虫が寄ってくるので、足早に立ち去りました。

ひたすら歩く=登るしかないです。

登っても登っても、光のある所にたどり着きません。

やっと平地に出ました。

焼山寺へ続く参道に出ました。

ブログを読んでいただいている皆様もお疲れのことでしょうが、現実にはここで区切れないため、一気に書かせて頂きます。

今しばらく、お付き合い下さいませ。

 

 

目線が他の山々の頂点より高い?

やっと山門見えてきました♪

この山門の前で、お遍路服に着替えます。 

山門をくぐった先の光景には、圧倒されました。

前泊でご一緒したMさんとYさんが、大きく手を振って迎えて下さいました。

一緒に写真を撮ってお別れしました。

またいつかどこかで、お会いできるかもしれません。 

焼山寺は、焼山寺山(標高938メートル)の8合目近くにあり、四国霊場で2番目に高い山岳札所。

剣山や白髪山など四国山脈の山々がひろがる眺望はすばらしいですが、昔から嶮しい坂道の難所を辿る「修行の霊場」でした。

現在、山上まで車道が通っています。

縁起によると、飛鳥時代に役行者が山をひらいて、蔵王権現を祀ったのが寺のはじまりとされていますが、この山には神通力を持った大蛇が棲んでおり、しばしば火を吐いて農作物や村人たちを襲っていたそうです。

弘仁6年ころ、弘法大師がこの地に巡られた時、一本杉で休んでいた処、阿弥陀様があらわれた夢を見、目を覚ますと目の前が火の海になっていたそうです。

そこで麓の垢取川で身を清めて山に登ると、大蛇は全山を火の海にして妨害。

大師は「摩廬(水輪の意)の印いん」を結び、真言を唱えながら進むと、大蛇が山頂近くの岩窟で姿をあらわしたため、大師は一心に祈願し、虚空蔵菩薩の御加護のもと岩窟に封じ込めたそうです。

そして自ら彫られた三面大黒天を安置し被害を受けていた民家の大衆安楽、五穀豊穣を祈りました。

 山は「焼山」となってしまったので大師が「焼山寺」と名付けたそうです。

神社?

こんなにたくさんの狛犬さんが???

後日談ですが、この焼山寺のご朱印場でゴタゴタがあったそうです。

今までのお寺では、一人の方が数枚の掛け軸を持ってきても、お金さえ払えば朱印を頂けたそうです。

このお寺では、そういうことは受け入れられず、一人ひとつしか受け入れられず、どうしても欲しいなら日を改めなさい、と諭されたそうです。

そのお遍路?さんがゴネタため40分位、他のお遍路さんが行列したとか。

歩きのお遍路さんで、かつ掛け軸のご朱印を頂いている方は、高知の後半あたりから盗難に気をつけなさい、と先達さんからもアドバイスを頂いたほどです。

お遍路を商売とする方もおられるようですから、自分の持ち物はしっかりと管理しなければなりませんね。

 

この焼山寺には、かつて宿坊がありましたが現在は行われていないそうです。

ですが、翌日にOさんと再会した際「この宿坊に泊まったけど、大広間に女性二人だった。

いびきが凄い方だったので眠れなかった」とのこと。

焼山寺をゴールにしてしまうと、後の行程がゆっくりになる過ぎると、私は思います。

その日は焼山寺制覇で一日を要しますが、前泊場所は「なべいわ荘」か「神山温泉」あたりがおススメです。

「なべいわ荘」から次の大日寺へは山越えコースが主流。

「神山温泉」あたりからは、川沿いを長く歩くコースになります。

焼山寺の前泊場所として「旅館 吉野」がベストチョィスだと私は思いました。

ですが、経験者ほどよくその行程を熟知されておられるので、予約が取りづらいようです。

ともかく徳島ですと、焼山寺と太龍寺をお勤めした後の宿の予約はその後の歩き遍路に大きく影響しますのでお早めに!