宮城県の制作で観光PR動画が配信されています。
出演はタレントの壇蜜さんとゆるきゃらの「むすび丸」。
県議会経済商工観光委員会で県は動画の制作費用について、復興関連予算から2300万円を充てていたと明らかにしています。
性的な表現が多く、この観光PR動画に対して、女性県議7人が同日、県に配信中止を要求しました。
県側は引き続き配信し続ける方針ですが、大きな議論を呼んでいるだけに、村井嘉浩知事が中国訪問から帰国(22日)後、週明けの判断が注目されています。
この動画はyou tubeで簡単に見ることができます。
話題なだけに私も見てみました。
2分ちょっとの動画でしたが、見終わってあ然としました。
腕に鳥肌が立ちました。
はっきり言って、宮城の恥。
恥かしい。
印象としては、私は服を着た壇蜜さんのエロ動画としか感じませんでした。
一度だけ見て、観光ポイントとして「涼」「ずんだもち」「牛タン」「伊達正宗」しか残らなかったです。
あとは「海」と「玉手箱」。
観光PRっていう目的で制作されたもので、近年話題になって一番印象に残っているのは、2016年11月にYouTubeにて公開された、大分市の「湯〜園地」。
再生回数が100万回を達成した場合、実際に別府市内で「湯〜園地」計画を実行するという世界初の公約ムービーを公開し、3日で、本当に100万回再生を達成!
別府市長は「公約してしまったからにはやるしかない」と、その後実現に向け特別チームも立ち上げ、計画の具体化に向けて動き始めました。
そして、実現には寄付やクラウドファンディングで、賛同者を集めて資金を確保すると発表。
開催期間は2017年7月29日、30日、31日の3日間!!
動画内の乗り物の再現はもちろん、更なる追加アトラクションやコンテンツ、豪華ゲストなどを目指すべく、設定金額は1000万円。
より多くの人たちに楽しんで頂けるよう、最終目標金額は1億円の大プロジェクトとなるそうです。
観光PRから一大プロジェクトに発展し、一切税金を使わないで実現し、観光客を呼び込むという快挙を成し遂げることができたのには、感心させられます。
数日かけて大分の温泉を巡ったことのある私は、「湯〜園地」もですが、大分に旅行に行きたいという思いが、この観光PRを見て蘇ってきました。
何を言いたいのかと言えば、同じ観光PR動画でも、宮城県の今回動画は「お粗末すぎ」です。
それも「復興関連予算」から出費したのだから、タチが悪い。
あの東日本大震災で、多くの方が犠牲になり、全国から助けに来てくれた多くの方々のボランティアさんによって、宮城の今があるんですよね、まだ心が傷ついている方も沢山。
なのに印象としてあのような軽率というか、わいせつとも感じられる観光PRに予算を使うのは、県民として制作側に不信感を抱きますね。
宮城の良さって、「ずんだもち」や「牛タン」しかないんですかね?
「海」があって「山」があって「川」があって、「温泉」や「山の幸、海の幸」にも恵まれ、「伊達正宗」というブランドを持ち、鉄道や空港の便もよく、東北の要所で・・・、そういうところが大きく評価されてきた歴史があると思います。
その中で、東日本大震災から立ち上がった東北の新たな魅力を配信して、多くの皆様に共感して頂くという目的で作るのが、今「宮城に求められる観光PR動画」だと、私は思うのですけど・・・。
最後になりますが、壇蜜さんは伊達正宗の家臣の子孫ということで、今回起用に至ったようです。
仙台にはいろいろな思いもあって今回のお仕事をされたと思います。
批判は彼女に向けられる質のものではありません。
私のご先祖様も伊達正宗にお仕えしていました。
だから思うのですよね。
良いものを脈々と受け継いでいくことの大事。
10月の知事選に向けて、影響力の伝播に焦っておられるのかも知れませんね。