徳島県2日目。
17番井戸寺に着いたのは7時ちょっと過ぎ。
納経一番かと思いきや、歩き遍路さんが既に納経を済ませたところでした。
東北では今の時節、16時過ぎたら外歯暗くなり始めるというのに、四国は17時でもまだ昼間の明るさ並み。
私の住む町の朝の時といえば、5時過ぎから日が昇り、起床する頃には鳥のさえずりも止み、出されたゴミの傍でカラスが鳴いていたり。
ところが徳島の7時は、生れたての朝の、凛とした空気感に包まれていました。
生れたばかりと思えるほどの、優しい日差しのなか、鳥たちがワイワイとさえずっていて、なんという清々しさ、神聖な朝なのだろうと感じました。
東北に生まれ育った私は、朝は早いし夜は早いというリズムを当然に受容れながら生活していました。
四国のこの朝を感じてしまうと、東北に住んでいることがとても損して生きてるような気もしますね。
17番井戸寺
16番観音寺
15番国分寺
本堂は修繕中。
14番常楽寺
読経していると朝の陽ざしがスポットライトのように、般若心境に照りつけてキラキラと輝き、えも言えぬ幸せな感覚に包まれたのでした。
境内には水音があちこちからこだまし、朝のやさしい光につつまれて、心が洗われるようです。
目を瞑るとスーッと体が軽くなるというか、何もかも脱ぎ捨てたような不思議な軽さ・・・摩訶幸せな感覚です。
車に戻ると猫ちゃんが!
痩せていますが、人懐っこくて、人懐っこくて・・・。
朝、白おにぎりを半分残したものがあったのを思い出し「待ってて、ごはんあげるから」と言ったら、車までついてきました。
言葉わかるの?
おにぎりをあげると、喜んで、夢中で食べていました。
可愛くて家に持ち帰りたいくらいでしたが、前回14番さんのおねえさんとお話しした時、お寺に家猫がいて、時々地域猫がご飯を食べに来ると言ってたのを思い出し、大丈夫と思いお別れしました。
13番大日寺
紅葉の焼山寺参道
12番焼山寺
境内にある食堂で「田舎うどん」(200円)をオーダー。
つるつるした歯触り。
200円でお腹が満たされ、お茶も美味しくいただきました。
ごちそうさまでした!
11番藤井寺
12番焼山寺までの歩きの道がこのお大師様の横を通る小路。
焼山寺、鶴林寺またいつか歩いてみたいな~、と思います。
10番切幡寺
ここは車が1台しか通れない参道を通らなければならないので、途中に車を置いて歩いておまいりしました。
9番法輪寺
8番熊谷寺
紅葉が美しかったです。
7番十楽寺
5番地蔵寺
大銀杏が紅葉していて、印象が変わりますね。
4番大日寺
大日寺で飼われている猫ちゃん「ラッキー」
とても人懐っこくて可愛い猫ちゃんです。
おまいりを済ませて納経場に行くといなくなって残念と思いましたが、帰り道の植木の茂みに隠れて見送ってくれました。
本当に癒されるぅ~。
お寺といえば無くならないもの不変なもの、というイメージがありますが、そこに猫がいたり、紅葉など不変と逆のものがあることで、そのお寺の印象がより強くなりますね。
お寺、猫、紅葉、素敵な組み合わせです。
この大日寺には柴犬のワンちゃん(確かダイちゃん?)もいるそうです。
6番安楽寺さんの宿坊がその日のゴール。
お蝋燭もお線香も手向け、本堂も大師堂もそれぞれ読経して、その日は14寺も納経しました。
不思議と足のやけども痛みがなくなり・・・まさに不思議で、守られているとしか言いいようがありません。