無化調のラーメン屋さんが昨年オープンしたので、塩竈神社参拝の際に行ってみようとのことで、「純系鶏蕎麦 琥珀」さんに初訪してみました。
カーナビが示す角に「まさかこんな小路?」という場所に、そのお店がありました。
店舗の脇に駐車場は6台ほどありますが、何気に停めずらい感じでした。
店内に入ってみます。
まずは食券を購入するシステムのようです。
コの字のカウンターに10席の店内は、黒と白が基調です。
店内の置物が刀だったり、小判の額縁だったり、店主さんまだ若いのに、そういうの趣味なんでしょうか?
純系鶏蕎麦(醤油)680円
鶏感がはじめグイグイと前に出てくるのですが、醤油が後味に残るんですよね。
醤油をもっと良いものに変えたほうが、美味しくなると思いました。
麺は中細のストレート麺で、ツルツルでシコシコと芯がある麺で、このスープに合っていると感じました。
無化調といえども、物足りなさは感じませんでした。
丁寧なお仕事されていると思います。
さて、私が選んだ辛みそラーメンは10食限定のようです。
平たい麺の多少の縮れにスープが絡んできます。
スープはさらさらした感じの味噌スープで、何だろうこの味は?と考えた時に、懐かしい感じがする味噌スープだと思いました。
複数の味噌を熟成させたり、複数の味噌に酒粕を入れて熟成させたり、味噌に何かを混ぜて熟成させたりしてコクを出すのが、最近の味噌スープのベースのトレンドだと思いますが、この店のスープは直球勝負なんじゃないかと私は感じました。
スープにコクがないわけじゃないんですが、さらりとしたところが、私には少し物足りなく感じました。
辛みそは見た目に量が少ないと感じましたが、辛すぎと溶かすたびに塩分が増し、スープに全部溶かすことはできませんでした。
この辛味噌を溶かすたびに、スープの輪郭があまりにも変化しすぎるので、辛味噌には化調がしてあると感じました。
真面目に丁寧に頑張ってる個人のラーメン屋さんに共通して言えることなんですが、「何かが、何かが足りない」って、客として感じた時に、ある日私なりにそれは何なんだろう?と深く突き詰めて考えてみたんです。
答えは「経験の深さ」だと思いました。
自分のラーメンを深く深く突き詰める、追い込める、究極のSの経験値。
本当に自分が好きなラーメンが完成するまで、私の知り合いの店主は8年かかったそうです。
「ラーメン店主になる」という人生の選択肢を選ぶことは、誰にでも何とかできるかもしれません。
でも「全員のお客様に好きになってほしいなどとは言わないけど、これが私の魂と人生を賭けた、私の好きな一杯なんです」なんて格好よく言えるラーメン店主になるまでには、本当に苦悩の連続しかないと思います。
なんてね、今年初のラーメンを頂いて、熱い思いがこみ上げてきて、語り過ぎてしまいました。
ラーメン店主皆様、2018年も自分のラーメン道を頑張ってくださいね♪
■純系鶏蕎麦 琥珀
住所 宮城県塩竈市藤倉3-8-98
営業時間 11:00〜15:00
店休日 月曜