山咲雛子の日記

毎日何かを好き☆と感じ、感謝して、頑張っています。時間が沢山あったら、ゆっくり自然の中で過ごしたいです♪旅もしたいな♪

羽黒山五重塔特別拝観

2018年09月14日 | 神社・仏閣

2018年、出羽三山のリベンジの旅。

なぜなら、6/30、7/1で羽黒山五重塔特別拝観と湯殿山をめぐる予定が、湯殿山だけしか行けなかったこと。

反省点が幾つもあります。

出発が遅れると共に、湯田川温泉という素敵な温泉町を堪能した結果、そこで満足してしまい、お参りが適当になってしまったという2点にあります。

今回は反省点を踏まえ、4時半に起床。

5時半に出発しました。

私がお化粧したり、身なりを整えていると、夫がおにぎりを6個も握ってくれました。

朝食として私は1個で十分なのに、こんな時はいつも大きなおにぎりを一生懸命作ってくれるんですよね。

分っている筈なのに子供みたいに心は高揚しているんだと思います。

なぜ無駄に作るの?と思いつつ、可愛い人だなぁと感じます。

さて山門8時半ジャスト。 

羽黒山神社までは徒歩1時間と言われています。

羽黒山に残る建造物として最も古い国宝羽黒山五重塔は、明治以降公に開扉した記録はありません。

平成30年は天皇陛下御在位30年の佳節の年にあたり、出羽三山神社においても三神合祭殿再建200年で、羽黒山が神社となってより150年の節目の年にあたるそうで、これらを記念し国宝五重塔内部を特別に公開することになったそうです。

一つ一つの神様にお願いしてまわります。

赤い欄干の橋の向こうは時間がチェンジするというのか、なにか結界でも張られているような空気感の変化、神域性を感じます。 

滝の下にはお不動様が祀られていて、神仏習合の名残なのでしょう、神社参りなはずがなにか違う世界観がありますよね。

第一に、神社に五重塔なんて全国一宮神社でも普通は無いと思います。

明治維新に伴う神仏判然令以前の日本は、1000年以上「神仏習合」の時代が続いたわけで、明治時代に入ると、明治政府は「王政復古」「祭政一致」の思想を掲げ、神道国教化へと進んで行きます。

神仏分離政策といい、神道と仏教を区別する、神と仏を区別する、神社と寺院を区別する、まさしく神と仏の分離ということです。

そして、これからは神道を国教とするよ~、となったわけです。

各地で廃仏毀釈運動が起こり、寺院や芸術品、美術品が破壊されてしまったのですよね。

でも出羽三山信仰は、今でも神と仏を区別することなく信仰され、守られているような気がします。

「爺杉」

なんと1000年以上も生きている大杉です。

この地域は冬になれば大雪になり、樹木といえども生き延びるのが厳しい土地です。

こんな凛とした姿でこの土地に立っている爺杉は、素晴らしいと思います。

木々とお話しできたら、色んな昔話が学べそうですが、どなたかそんなソフトを開発して頂きたいものです。

でも樹木には知能がないとあたりまえに思いますよね、無理やりな話でした笑)。

五重塔。

高所恐怖症の私にとっては、心細い足場を上り、2階付近に辿り着くのは大変長い時間のようでしたが、屋根はこんな感じです。

五重塔の特別拝観では、写真撮影は一切できませんが、最上層の屋根の上の相輪を支える心柱二層目から、柱は八角形で釘を使われず、葡萄の蔓を巻いて支えています。

なんと本来は基壇上の礎石の上から立てられており、江戸初期この地を領有した最上義光が、1608年に大修復したとき、心柱の底の分部が腐っていたので切り取り現在の形になり、その後は葡萄の蔓は一度も変えていないというのですから、すごいことだと思います。