西国三十三観音巡礼とは、大阪、京都、奈良、兵庫、和歌山、滋賀、岐阜の2府5県にまたがる霊場巡礼で、願い事を観音様にお伝えしながら、観音様の分身であるご朱印をいただくものです。
最南の「書写山 園教寺」はロープウェイからバスに乗り境内に到着しました。
ちなみに天橋立「成相寺」、岐阜の「華厳寺」、最東は熊野古道の「青岸渡寺」が霊場の端にあたり、それぞれに距離が離れているところが、西国巡礼の厳しさだと私は感じます。
バスを降りたところにトイレがあります。
はずき茶屋さんでは、うどんなど簡単な食事を安価で頂けるようです。
三十三所堂 -は、西国三十三所の観音像を安置しています。
園教寺は天台宗の寺院で、西の比叡山と呼ばれる大寺院です。
「摩尼殿」というのがご本堂です。
舞台づくりの「摩尼殿」、素晴らしい建築物です。
龍が剣に巻きつき威厳を感じるお手水場。
「摩尼殿」からの眺め。
新緑や紅葉の時期に来たら、素晴らしい景色に感動することでしょう。
今回は残念ですね。
「摩尼殿」の横には白山権現をお参りするコースがあります。
次のブログで別箇ご紹介させて頂きます。
白山権現をお参りすると、右(北)に大講堂、正面(西)に食堂、左(南)に常行堂の3つのお堂が現れます。
白砂の広場を囲んで、3棟が「コ」の字形に並ぶ一画は中世の寺院景観を現在に伝えていて見事としか言葉が思いつきません。
これら3棟を総称して「三之堂(みつのどう)」と呼ばれています。
三之堂の向かいには、姫路城主3人を含む本多家の墓所である、本多家廟所があります。(県指定文化財)
食堂(じきどう)では、お写経もできます。
とても落ち着く空間になっていますので、書写山だけに写経はおすすめです。
また2Fでは仏像などの展示が無料で公開されています。
さらに奥を進むと開山堂などがあります。
ロープウェイ乗り場のお姉さんから、お山を真面目に見ようとするならば、2時間はかかりますよ、といわれていたのですが、本当でした。
とても広くて、もしかしたら道に迷いそうなほどでした。
榊原家廟所、松平家廟所(大和霊廟)などもありました。
園教寺は多くの有名な映画のロケ地となっています。
トムクルーズの「ラストサムライ」。
大泉洋さん主演の時代劇映画「駆込み女と駆出し男」。
カンヌ国際映画祭の監督賞作品で「黒衣の刺客」。
NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」。
さらに、園教寺には、宿坊があります。
今回宿坊に泊まらせて頂き、書写山でゆったり過ごしました。