摩尼殿横にこんな看板を見つけました。
「←白山権現」
行ってみましょう。
標高368 mの白山峯に位置。
30分くらいかかるようです。
気軽な気持ちで上り始めましたが、途中から、何か、ものの気配がしてきました。
私の住まいのある東北では、山に入るとき熊鈴を持って入ったりします。
それは熊に人の動きを知らせて、偶然出くわすことによる事故を未然に防ぐ目的があります。
兵庫に熊はいないと思うけど、何かが近くにいるような、何か獣のような匂いも一瞬ふわりと感じたような・・・
何かの気配に立ち止まる。
前に進む?
後に戻る?
どっち??
もどかしいこの感覚はもしかして、畏敬というものではないでしょうか?
この大自然の懐に、何も考えず立ち入った無謀な私ではありますが、目には見えないけれど何かあったり感じたりしても当然なんですよね。
そう、この根道を前に進みます。
着きました。
開祖の性空上人が修行した場所。
性空の来山以前から素盞嗚命が祀られていたそうです。
なんだったのだろう、さっきまでの畏れの気持ち?
お堂の前にきて分かった感じがしました。
多分、パワースポットなんですね、この白山峯が!
パワースポットって気分がよくなるとか心が癒されるとかいうイメージありますが、本当のエネルギー(=パワー)のある場所って、私の場合最初に怖い、って感じることが多いんですよね。
自分が小さく感じるのに対して、大自然の未知なるパワーにおそれおおくて、畏敬の気持ちが沸きあがってくるのでしょうね。
三之堂に出ました。
翌朝のことですが、毎週末に山を登ってお参りしているという麓の男性と偶然お話しする機会がありました。
白山権現に行きましたか?
と聞かれたので行ったことをお話しし、そのあたりに獣は居るかとお聞きしたところ、居るとしたら鹿でしょう、とのこと。
あそこは分かっている方は少ないと思いますが、エネルギーがすごいと思います。
パワースポットだと私は信じています、とおっしゃっておられました。
私もそう感じましたよと言って心に沸きあがってきた不安のことをお話しすると、確かにパワースポットって受信する側が怖いと一瞬感じるってあると思いますよ、と。
その方は近々九州の一人旅を考えているとのことで、実は私は来週、九州温泉旅に行きますなどそんな話をして、立ち話が長くなりました。
面白いご縁だなぁ~、と思いました。