山咲雛子の日記

毎日何かを好き☆と感じ、感謝して、頑張っています。時間が沢山あったら、ゆっくり自然の中で過ごしたいです♪旅もしたいな♪

そば屋 惣右ェ門

2009年08月26日 | 蕎麦
先日、図書館で「仙台人による 仙台人のためのそば処山形ガイド」という本を見つけて借りました。

著者は公務員で、山形勤務時に「山形蕎麦を食う会」に入会して、蕎麦に開眼。
今は退職していますが、5年前にこの初版を出版したようです。

この本では山形市の蕎麦やさんを中心に20店舗掲載しています。
著者厳選20店かと思うと、私はそのうち4店舗しか行っていませんでしたので、好奇心が疼きます。


まずは、「8月に夏の新蕎麦が出る」との記載がある、そば屋惣右ェ門さんへ。




国道13号線大野田交差点近くの、木の看板が目印の和風の建物。
隣にUFO型のホテルがあるのには、ギャップを感じてしまいます。



昭和50年創業。
「唐風四方流れ武家づくり」の建物は、寺院を模して設計され、150人収容できるといいます。



雰囲気のよい広い和室です。
ファミリー客でものんびりできる雰囲気があります。



名物の「板天そば」(2210円)と盛りせいろ(290円)をオーダー。

そして、運ばれてきたお茶に口をつけようとすると、小蠅が浮かんでいたので、変えてくれるよう頼みましたが、店員さんは一瞬怪訝な雰囲気。

いつも決まって、自分のコンデションが悪い時にこんな目に会うことがほとんどと言い切ってしまってもいいくらいですが、同時に、外食のはじめの段階でこんなハズレに合うということは、その後の食事も決まってバツの悪い気持ちになるというのが私の今までの経験からの定説です。



板そばは、太めの二八。
せいろは、コシのある細めん。



天ぷらはエビが2尾ですが、野菜も含めて旨味が抜けていました。
まるで、田舎のお葬式で出される天ぷらに似ています。

会計を済ませると、入口に「夏新そば」の張り紙がしてありました。
「?」
どう考えても、あの蕎麦の味、風味は、夏の新そばとは贔屓目に見ても思えません。

一体、何だったのかしら~?



■そば屋 惣右ェ門

住所 山形市早乙女1
TEL 023-633-0055
営業時間 11:00~16:00/17:00~20:00
定休日 火曜日

腰掛庵のかき氷

2009年08月25日 | 
夏にしか、味わえないものがあります。
去年も、タイミングを逃した腰掛庵のかき氷。

8月になってからというもの、多忙極まりなく、たとえ休日があったとしても、遠方に出かけるよりはむしろ、体を休むためだけの日々が続いていました。
待ちに待ったその日は、いざ山形へ。
大好きな、ぽかぽか陽気です。
というか、山形の夏は暑いほどです。

あれ?
お店の前には警備さんがいて「満車ですので入れません」と
私「それでは待ちます」
警備さん「それはできません。どこかに車を停めて歩いていらっしゃるか、ぐるりと回って、もしもその時空いていれば停めれます」
私「かき氷は、今日食べれますか?」
警備さん「勿論!」

「勿論!」に心が救われた気がしました。
それでは、近くのホームセンターさんに停めさせて頂いて、トボトボ歩くことにします。
歩きながら汗をかいたので、かき氷は美味しく頂けそうです。

たかが「かき氷」。
されど「かき氷」。

店内に入っても、半時間以上は二階の屋根裏で待たされましたが、お庭の竹林で鳴く蝉の声とノスタルジックな雰囲気に、すっかり心は解放されていました。



来ました~。
「木イチゴとすぐりミルク」(630円)

想像以上の美味しさ!
甘いものに消極的な私でも、これならイケる!
上品な、かつ淡雪のような、何かはかない命を思わせるような口どけ。

もしも私が病院で最後に口にするなら、これがいいな~とさえ思いました。



日曜日のその日は、かき氷か蕨モチ(480円)のみの2種類しが対応できないようです。

高島屋さんで蕨モチが取扱いになったそうだと、屋根裏にいた時ちらりちらり聞こえてきました。

初めて食べた腰掛庵の蕨モチは、かなりの衝撃に似た感動でしたが、この頃、その気持ちに戻れることはありません。
慣れ?というほどではないけれど、やっぱり慣れですか??


広瀬川第20回灯籠流し

2009年08月22日 | 
宮沢橋にて、毎年開かれる夏の風物詩「広瀬川灯籠流し」が20回を迎えました。



記念としてこのイベントでは初めてさとう宗幸さんによる「青葉城恋歌」がステージで披露されました。

いまだに「青葉城恋歌」を越える、仙台を舞台にした歌はヒットしていません。
「横浜」や「東京」「大阪」はいろいろありますが…



河川敷には、暗くなればなるほど人が集まってきました。
たくさん屋台も出て、賑やかです。



大年寺山もたそがれていきます。

まるで自然が、眠るように薄い漆黒のカーテンを何枚も何枚もゆっくりと閉じていくような、このゆるやかで静かな時間が、私はすごく好きです。



たくさんのお坊さんが来てお経をあげ、温かい手のうちから静かな川面に灯籠が離れていきます。



20時10分、花火が打ち上がりました。



目の前に、大輪が咲くがごとく、綺麗です。
私の場所まで、火薬の匂いが立ちこめ、自分もその場に参加している実感が沸きます。
今年は花火の予算が削られて、短い時間ながらも、素晴らしい花火でした。



最後は、ナイアガラの滝。



あまりの完璧なまでの美しさに、思わず立ち上がる人さえいました。

夏の終わりとともに、不思議と涙がこぼれてきました。

仙台散歩⑥大年寺山

2009年08月20日 | 
大年寺のふもとの裏山に続く小道を発見し、昔の街道を思わせる雰囲気の、石畳が残る杉木立の道を歩いてつかの間、アスファルトの細い道路に出て、向山の宮沢テニスクラブを横目で見てゆるい坂を上ると、やがて開放的な公園に出ました。



これが、大年寺公園なのですね。
まだ一部工事中でしたが、かつてこの土地の所得をめぐり、二転三転したことがまだ記憶に新しいのは私だけでしょうか。



wikipediaには、このようなエピソードが書き記されています。

仙台市は石井亨市長のもとで伊達家の墓所も含め大年寺山に公園を整備する構想を立て、土地取得を進めた。
この過程で仙台市が1991年と1992年に4倍の費用で土地を購入したことが1993年9月に明るみに出た。
市民団体の仙台市民オンブズマンは、土地を売却した4社を相手取って代金返還代位請求訴訟を11月に起こした
。最高裁まで争われたこの裁判では、予算・決算報告を起点にして計算した監査請求期間1年をすぎてからの請求は認められないとの判決が2003年に確定した。

市税の使われ方が実際こんな状況では、日々あくせく働いて納めた税金が、貴重な財源が、泡のごとく知らず知らずに消えていく現実は、一市民として悲しすぎではありませんか?



さて、大年寺山は仙台市都心部の南側に回り込んだ愛宕山と大窪谷地を隔て南方にある山で、標高119.5メートル。
古くは野出口山、また茂ヶ崎と呼ばれ、広瀬川も近く、県内3社共同のテレビ等が立ち並んでいるのが特徴です。



伊達家の墓地の扉は閉め切られていて、伊達家の家紋「竹に雀」が施されています。
「竹に雀」は上杉氏に養子を入れようとしたときに頂戴したもの。
伊達家の家紋は全部で9あり、十六葉菊、五七桐、蟹牡丹、竪三つ引両、竹に雀、九曜、鴛鴦の丸、ナズナ、雪に薄等会うそうです。
このように紋が多いのは、それだけ歴史が長く、伝統がある家であることの証でもあるそうです。



伊達綱村の頃の1696年、廃寺になっていた仙英寺を茂ヶ崎に移し、大規模な寺院の造営に乗り出し、翌年には黄檗宗の鉄牛和尚が招かれ両足山大年寺を開いたそうです。
これ以後は伊達家代々の墓所となり、江戸時代にはその保護を受けて広壮な伽藍を営んだそうですが、当時の大年寺は、全国の黄檗宗の寺院の中でも規模が大きいものであったそうです。
また、明治には廃仏の風潮を受け伊達家が仏式を止めたため荒廃し、その時代の建築物は南の入り口にある惣門のみなのだとか。



伊達家との関係が切れた黄檗宗は、昭和の初めに大年寺を再興し、現在の大年寺に至ります。



この地点は中世には茂ヶ崎と呼ばれ、茂ヶ崎城が置かれた場所でもあります。
天気が良ければ、水平線が確認できるかもしれません。
また長町副都心が一望できます。

余談になりますが長町副都心と呼ばれる広大な敷地は「仙台市音楽堂」が計画されていましたが白紙。その後の中国人投資家による「空中中華街構想」も白紙。
結局、仙台市民病院が移転することに決定しました。
もと国鉄基地を買い取ってまで、そういう使われ方をする必要があるのかと思うだけでも、力が抜けます。



長い階段を下りると風情ある山門に出ます。

山門の途中、古墳時代には中腹にたくさんの横穴墓が作られたそうで、看板さえないのですが、山の北側に大年寺山横穴墓群、南側に二ツ沢横穴墓群と茂ヶ崎横穴墓群があるらしいです。
小さい横道らしきものが確かにありました。



黄檗宗の大年寺です。



同じ山続きにも、広瀬川周辺にも黄檗宗の寺院が今でも点在します。



大年寺山は、伊達家家臣の佐藤さんが山を守るように任じられ、今に至るとも聞きますし、私がまだ若かった頃、山の山腹には窓に鉄格子がかかる不気味な建物があったりした記憶もあります。

昼は仙台平野で過ごすカラスの群れが、夕方になると大年寺山の寝床に戻っていく様子をみると、仙台在住、佐伯一麦さんの「遠き山に日は落ちて」を思い出します。

私の家の窓にはいつも、切り取った絵のように、緑溢れる大年寺山が見えます。

仙台散歩⑤ らー麺処 豪屋

2009年08月19日 | ラーメン

広瀬川緑地から石垣町に出て、愛宕山(愛宕神社、大満寺)を越えました。
なんとなく小腹が減り、途中のラーメン屋さんでひと休憩することにしました。



立ち寄ったのは、らー麺処 豪屋さん。



その時は、2人の男の店員さんで切り盛りしていました。
店内はテーブル席(4卓以上)、L字型のカウンター、それに個室風のお座敷もあって、居酒屋さんができそうな広さです。
駐車場が目立たないので、近くのアパート暮らしの学生さんをターゲットにしているのかもしれません。

このお店は「BERRY」などのクーポン誌によく登場します。
クーポン提示で、餃子か自家製杏仁豆腐のどちらかが無料サービスされます。



餃子は店内で手包みしていました。
皮はふっくらとしており、野菜のうまみがギュッと詰まってました。

山形の酒井製麺所の板重が山積みされていることから、そちらで麺を作ってもらっているのでしょう。



来ました~♪
このお店一押しの「トロ肉みそ」(850円)です。



ゴーヤを練りこんだ珍しい中太麺。
もっちりした歯触りで、ゴーヤの苦味は全くありません。
トロ肉は、見た目はシーチキンのように崩れていますが、豚バラ肉のとろーりした肉の柔らかさと醤油の甘じょっぱさが肉にしみていました。



わたしがオーダーしたのは、塩とんこつ(650円?)

真面目に作ったスープの感じはありますが、塩分がきついです。
とんこつスープのあの肉の甘い香りは、塩にかき消され、舌の上で軽い痺れを感じます。
シナチクは、醤油で炊きこまれ、噛むほどにうまみが増します。

店内では、ゴーヤ麺は便秘改善効果があると謳っていました。


■らー麺処 豪屋 ■

住所 宮城県仙台市太白区向山4-28-17
TEL  022-721-5008
営業時間 【月・水~土】11:00~15:00/17:00~22:00
【日】11:00~15:00/17:00~21:00
定休日 火曜日



予想外に塩分を摂り過ぎたのもあり、このまま帰途に着くより、もう少し汗を流しましょう、と相方と同意。
仙台市立向山保育園の前を通ると、裏山に続く小道を発見しました。

「面白そう!行ってみましょう!」



下草が伸び放題の小道をガツガツ歩くと、かつての木のベンチは完全に崩れ、昔は利用されていた道だとわかります。

やがて少し広い場所に出ると、石畳が残る杉木立の道に変わり、昔の街道を思わせる雰囲気が漂い始めました。
山の瘴気に包まれ、胸が躍ります。

次へと続く>>