この頃、鏡を見るたび髪が嫌になってしまいます。
前回のカットがどうしても納得行かないのです。
ここ数年お世話になっている美容室さんは縮毛矯正がウリで、講師も務めるオーナーさんが自らカットしてくださるので、安心して通っていたのですが・・・
そうオーナーさん曰く、遠い県外から航空機を予約してでもご来店されるお客様もいらっしゃるそうです。
私も縮毛矯正を一度だけ施術して頂いたのですが、もともとふんわりとしていながらちょっと乱れ髪のような雰囲気が好きな私には、合いませんでした。
そのためいつもカットのみです。
数日前に予約して、いざ当日。
なのになのに、幹線道路は車の事故らしく、今までこの時間帯にない渋滞よう。
1km進むに15分かかる始末。
普段、20分早めに到着しても嫌がられるくらいの美容室だから、遅刻はご法度!
遅刻したお客様は次回から予約を受け付けません、と広告の中にも掲載しているくらいだから・・・
電話すると「遅れても良いので来てください」といわれ半ばホッとしました。
どうにもならない状況で、結局予約から20分遅れて到着。
やっぱり、オーナーさんの雰囲気いつもと違う雰囲気(不機嫌)かもしています。
シャンプーから始まり、オーナーさんのカットを受ける流れになりました。
すると・・・
「今日遅れたよね。予約がなかったからしてあげれるけど、もしも予約があったならシャンプーもできないよ。あたりまえでしょ。あなたのためにこちらは時間をあけて待ってるんだからさ!」
そういってカットを始めるオーナーさん。
そうはいうけど、どうにもならないときだってあるわけで・・・。
だからって早めに着きすぎても「早すぎる」って言うでしょ、あなたは!
と心にモヤモヤを抱えながら、すみませんと謙虚な姿勢でカットを受けていたのですが・・・
「ハイ、おわり!」
あれ、カットの後って、いつも普通髪を軽くする施術が最後に行われて終了では?
一瞬、助手のかたもキョトンとしたように感じました。
遅刻した引け目がある私は、くるりと椅子を回転されてしまえば、有無を言えず会計に進みしかありませんでした。
鏡を見ると、髪を長くしていたい私の意向を違い、想像以上に髪が短くなっており、毛先がまっすぐに整われ、重たい感じです。
経営者の「驕り」とは、まさしくこういうことだと思います。
仕事を引き受けた限りは、最後までお客様が喜んでいただく実感を感じるまでやりぬく、という私の普段の仕事姿勢とは相反するものがあります。
今回の件に関しては、お互いもう一度の「赦し」もありなのかなぁ~と思いつつ、良い美容室がそこしかないわけではないのだし・・・。
私もこの人生の中で何もかもうまくいって、いつのまにか「驕り」になっていた時期があったから、そうも思えてくるわけで・・・。
ただ言えるとは「驕り」とは儚いものにしか過ぎないということです。