ずっと長い間気になっていたフレンチレストラン「レストラン・シェヌー」さんに初訪してみました。
今思うと、どうしてもっと早くに来なかったんだろう、と。
料金もサービスも雰囲気もとても良くて、お気に入りのお店となりました。
その日は4人で食事をしたので、たくさん写真を載せながらご紹介させて頂きます。
お店は塩竈神社の近くにあります。
勿論ですが、予約は必要です。
私の場合、正月の店舗の休業日が重なり、2日前に予約したため、入店はほぼ希望通りで大丈夫でしたが、食事開始時間が決められてしまい、ドリンクオーダーして、1時間位は会話で過ごすこととなってしまいました。
お花を見ながら、美味しいお料理を頂けるなんて、幸せな時間ですね♪
その日は、「ミディ」4500円(税・サービス込)
前菜、スープ、メインを選べます。
食後のデザートのケーキワゴンでは、その日のケーキから好きなケーキを3種類も選べます。
4人もいるとそのうちの一人くらいは、「選ぶのが面倒だから、あらかじめ決まったコースメニューのほうが良い」という考えをするものなのですね。
「選ぶ」という楽しみや、「自分の好きなものを食べたい欲求」が満たされるので、私はこのようなシステムは楽しいと考えます。
グラスワインはイマイチでしたが、前菜の前のメニューが運ばれてきました。
東京駅の瓦にも使われている、宮城県雄勝町で採れる「雄勝石」のプレートにのせられた「キッシュ」と「白魚のフリット」
黄色いソースはカレーソース。
キッシュはふんわりと焼きたての温かさで、フワ~と口の中でとろける優しい食感です。
白魚のフリットは、臭みもなく、カレーソースで頂くのも楽しいし、レモンをかけると、揚げ物とは思えないほど、爽やかに頂けました。
この始めの一皿で、次のお皿への期待が深まりました。
もうこの段階で、「このお店を選んで良かった、良かった」という感じです。
私が選んだ前菜は、このお店の定番「三陸の幸サラダ ” 千賀の浦 ” 」
マリネされた新鮮な野菜が冷えていて、優しい味付けで、オイルも最少の加減で、目に飛んでくる色彩の彩り、盛付けの妙が素晴らしい一皿でした。
しかも小さい蛸が、噛めば噛むほど味があって、こんなに蛸って美味しいものなの?と感動すら覚えました。
海老もトロ~リした甘みが、噛めば噛むほど、押し寄せてくる感じで・・・本当に繊細な魚介の扱いしておられました。
その他、帆立、サヨリなど。
「オマール海老と帆立貝、スモークサーモン、海の幸のテリーヌ仕立て、ピスターシュ風味」
キャビアものってる!
「エビと北寄貝、自家製スモークサーモンの王冠仕立て」
「エビ」とはオマールエビでした!
「アナゴとフォアグラソテー、リゾットの上にのせて」
アナゴは、松島あたりで有名です。
パンが運ばれてきました。
海苔のパンとプチフランスパン。
特に海苔のパンは、とても味があって、お代わり(サービス)も頂いてしまいました♪
その日の「季節のスープ」は「安納芋のスープ」ということでしたが、私はこのお店の定番
「海の幸のロワイヤルスープ、カプチーノ仕立て 」をチョィス。
ひと口、感動しかない!
あまりにも美味しくて、ガクッと力が抜けます。
この味覚えたら、この先の人生どうしてくれるのぉ?
どんなスープ頂いても「シェ・ヌーの、あのスープのほうが美味しかったね」って、そうなっちゃうじゃないのよぉ。
とほほ・・・。
好み♪ぜったいに私の好み♪♪のスープでした。
それにカプチーノ仕立てというのがズルい。
泡立ちのため、味の輪郭がぼやけてしまうはずなのに、しっかりとした海老や魚介の味わいがあって、そしてスプーンですくい上げると何か物体がある!
ロワイヤルというのは「豪華な」とか「王の」とか「高貴な」とかの意味がありますが、もう一つに「卵とブイヨンを合わせて蒸し、卵豆腐のように固めたもの」という意味もあるのです。
何か柔らかい物体は、後者なのかもしれません。
もう私は夢中で、スープから手が止まらず・・・
すごくスープが好きなんです私。
なんとスープの代わりに+300円で「海の幸のパスタ」に変えられるのが、サプライズです!
夫は「スープはなくてもどうでもいい派」なので、このメニューにしました。
半信半疑でしたが、このパスタも豪華です!
小口切りにされた海の幸がたくさん入っていて、少し頂きましたが、パスタは極細麺でスープによく絡み、美味でした!
次はメインです♪
私のメインは「北海道産エゾ鹿のポワレ、赤ワインソースで《秋~冬季限定》」
夫に「エゾ鹿はまずいから、やめたほうがいい」と何度も言われましたが、毎年秋冬限定メニューでやってるみたいだから、絶対に外れないだろうと踏んだ私。
エゾ鹿、ひと口。
あ、なに?この食感?
ぐにゅとした感覚の後に、噛めば噛むほど、押し返してくる弾力と共に、肉とワインの味が深まってきます。
新感覚でした!
柔らかいのに噛み応えがあって、ジューシーで。
このメニューも私の好み♪
エゾ鹿チョイスを反対していた夫に少しあげたら「素材を厳選しているね。美味しいね」と言っていましたね。
左上の皿にあるのは「塩竈の藻塩」。
お口直しにも、直接お肉にかけても、味わい深いお塩でした。
「仙台牛ランプ肉のグリエ、山葵のソース」
「子羊背肉のポアレ、軽いニンニクのクリームときのこ添え」
本日のお魚は「なめたがれい(蒸し)」か「あいなめ(グリル)」かチョイスでき、この写真は「あいなめ」
次に「生チョコと、柔らかいプチマドレーヌ」が運ばれてきました。
飲み物を聞かれました。
珈琲、ハーブティ、紅茶のいづれか。
「季節のシャーベット」が運ばれてきました♪
マンゴーとベリーのシャーベット
ヨーグルトのシャーベット
ポンカンのキャメリーゼ
リンゴ
「ヨーグルトのシャーベット」は初めて頂きましたが、甘みに多分、コンデンスミルクを使っているようで、どこか懐かしくて、それでいて甘みが控えてあって、コクがあるのにあっさりとして好きな味でした。
「ポンカンのキャメリーゼ」は、果物がこうなるの?というくらい、美味でした!
その後ワゴンサービスでケーキが運ばれてくるのですが、もはや最後の客となってしまい、ケーキが原型をとどめていないものしかなく、少しげんなりしてしまいました。
このケーキ類は重いです。
急に「ドカン!ドスン!」と胃が重たくなりました。
「また来たいね」と、食べ終わってすぐに皆でそんな会話になりました。
フランス人は2時間かけて会話とワインと会話で楽しむのが毎日と聞きます。
ゆっくり食べながら時間を過ごしたい方には、おススメのお店です。
味付けや油は薄めで、野菜も一皿で沢山頂けるので、本当にバランスのよいランチでした。
本当にご馳走様でした♪
ホテルランチのせわしさはなく、とても素敵な時間を過ごすことができました♪
■レストラン・シェヌー
住所 宮城県塩釜市海岸通7-2