「無言館」所蔵作品による戦没画学生〈生命の絵〉展
北海道立旭川美術館 3月30日入館 800円
日中戦争や太平洋戦争で、絵筆を銃に替えて散っていった若者たちの遺作・遺品展でした。
絵には亡くなられた時の状況や家族などが書いた当時のエピソードが添えられていて、また戦地からの葉書なども展示。
出征直前、外で万歳の聞こえる中、ぎりぎりまで絵筆を握っていた人、
戦地へも絵の具を送り続けた家族、
死んだら大好きなメンデルスゾーンのヴァイオリンコンチェルトを流して欲しいと切望した人…
特別な目で観なければならなくなった絵の数々は、また観るものに特別な感情をもたらす。
優れた芸術を残せるのも、あっけなく一挙に葬ることが出来るのも人間、愚かな。
私たちは戦争を知らない。
だから、いざ始まればどのようになるのか、折に付け感じ、肝に銘じていなければならない。
旭川での移動展は4月6日で終了しました。
長野県上田市に「無言館」があります。