昨日の満月は綺麗でしたね~。月明かりに照らされて屋根も海も光っていて、いつまでもカーテンを引けない夜、月の近くではオレンジ色の火星がまとわりつくように移動して「月と火星と私」で何かが作れそうでした(笑)
さて、文学館での演奏記録、10月分です。
10月から再開したい旨の連絡を頂いたのが7月、それまでのダラダラが急にシャキ~ンとなって、曲を選定、すぐに決まりました。演奏する機会があろうとなかろうと、家での練習に変わりはないと思っていた情熱はどこかへ行ってしまったのだろうか、小椋佳「しおさいの詩」の歌詞を思い出しました。
プログラム(全曲無伴奏フルートソロで)
1.J.S.バッハ/アリオーソ
2.J.マスネ/タイスの瞑想曲
3.イングランド民謡/グリーンスリーヴス
4.R.カーペンター/青春の輝き
5.C.フォックス/やさしく歌って
6.E.W.フェラーリ/歌劇「マドンナの宝石」より間奏曲第1番
7.A.ドヴォルザーク/ユーモレスク
8.H.シュテックメスト/「歌の翼」による幻想曲
9.F.F.ショパン/別れの曲
10.アイルランド民謡/ダニーボーイ
アンコール:海沼実/里の秋
来場者30名弱。今回はコロナ禍のため曲紹介のお話は出来ないと思い、簡単なプログラムを作成して持ち込みました。
相変わらずジャンルに拘らない選曲です。3,4,5は後半がジャズ風に編曲されているので、フラッター奏法を入れてみたり、物足りないところでは譜面に無い音を加えてみたり、一人演奏ならではの、間を入れて呟くような演奏にしてみたりと楽しみました。オリジナルは8のみ。9は前半の穏やかさと対比した後半がドラマチックな編曲になっていて熱が入りました。最後はこの企画がスタートした5年前、最初に演奏したダニーボーイで締めくくることにしました。
じつはいつものフルートデュオのお相手が楽器から離れてしまい、無伴奏ソロで演奏しなければならず、体力面から考えても、その形態はこれが最後と決めて引き受けました。
年齢は単なる番号に過ぎないという考え方もあるようですが、老化には抗えない、余力を残して引退か、限界まで続けるのか、選択が悩ましいところです。
コロナ禍なので、これまでのホールではなく、吹き抜けになっている2階部分の回廊を利用してのコンサートとなり、手すりの前での演奏はさながら教会のパイプオルガン席側から演奏しているかのようで、手すりの柵が来場者を適度に隠してくれたし(緊張シイの私にはありがたい)、細かなニュアンスを潰さない程良い響きが心地よくて(ホールのほうは響きすぎでPやPPの表現が厳しいのです)、2月以来8ヶ月ぶりながら、珍しくまあまあの出来、これが最後ならそれも良しと思える演奏でした。
ところがところが終了後に、一緒に演奏したいというピアニストが現れました!しかもその方とは10年ほど前に共演しているので、初対面の不安さが全く無い、本当に嬉しい申し出でした。
これでまた繋がりました。誰かに「まだ続けなさい」と仕組まれたようなタイミング……
もしものりさんが来場されたら…超緊張です。
演奏曲目、素敵なものばかりですね♡
一度、ppさんのフルートを聴きたいです。
老体に鞭打って(笑)
応援しています!