ひと月ほど前に、札幌の出身という方から、北海道のラーメンをいただいた。
ずっしりとしたスープの袋を開けたら、分厚いチャーシューとメンマ、うす紅色の花のようなかまぼこが出てきた。
麺は中太のちぢれ麺、しょう油味のスープは希釈せずにそのまま使えるものだった。
あんまりおいしかったので、通販で取り寄せができないかと調べたけれど、そういう販売はしていないらしい。
つい先日、また同じラーメンをいただいたので、どうしたら手に入るのか、夫からその方に聞いてもらった。
帰宅した夫から早速、その報告があった。
「…でさぁ、あれは北海道の知り合いの人が、直接その店で買って、まとめて送ってくれてるんだってさ」
「へぇ、そうなの。じゃ、うちのも今度一緒に頼んでもらえないかな」
「おお、俺もそう思ってな、その人に、次に送ってもらうときは、かたらしてって言っといたよ」
「アハハハ…」
私はつい吹き出してしまった。
「な、なにがおかしいだ」
「だ、だって、かたらして…なんて言うから」
私が子どものころに使っていた言葉を、夫の口から聞くとは思っていなかった。
いつから使わなくなったのか覚えていないけど、子どものころ、遊びの仲間に入れてほしいときなど、「かたらして」と言っていた。
辞書には「語る」とか「騙る」(だますの意)しか載っていない。
方言なんだろうなと思い、調べたら、秋田県、青森県などでも使われている他、熊本県、長崎県あたりでも同じように、「仲間に加わる」という意味で「かたる」を使うらしい。
夫の「かたらして」という言葉は、札幌出身の方に意味が伝わっていたようで、「いいですよ」と返してもらえたそうだ。
日本の北と南、そして静岡。
「かたる」の語源や言葉の分布に興味がわいてきた。
懐かしいなぁ、「かたらして」。
ずっしりとしたスープの袋を開けたら、分厚いチャーシューとメンマ、うす紅色の花のようなかまぼこが出てきた。
麺は中太のちぢれ麺、しょう油味のスープは希釈せずにそのまま使えるものだった。
あんまりおいしかったので、通販で取り寄せができないかと調べたけれど、そういう販売はしていないらしい。
つい先日、また同じラーメンをいただいたので、どうしたら手に入るのか、夫からその方に聞いてもらった。
帰宅した夫から早速、その報告があった。
「…でさぁ、あれは北海道の知り合いの人が、直接その店で買って、まとめて送ってくれてるんだってさ」
「へぇ、そうなの。じゃ、うちのも今度一緒に頼んでもらえないかな」
「おお、俺もそう思ってな、その人に、次に送ってもらうときは、かたらしてって言っといたよ」
「アハハハ…」
私はつい吹き出してしまった。
「な、なにがおかしいだ」
「だ、だって、かたらして…なんて言うから」
私が子どものころに使っていた言葉を、夫の口から聞くとは思っていなかった。
いつから使わなくなったのか覚えていないけど、子どものころ、遊びの仲間に入れてほしいときなど、「かたらして」と言っていた。
辞書には「語る」とか「騙る」(だますの意)しか載っていない。
方言なんだろうなと思い、調べたら、秋田県、青森県などでも使われている他、熊本県、長崎県あたりでも同じように、「仲間に加わる」という意味で「かたる」を使うらしい。
夫の「かたらして」という言葉は、札幌出身の方に意味が伝わっていたようで、「いいですよ」と返してもらえたそうだ。
日本の北と南、そして静岡。
「かたる」の語源や言葉の分布に興味がわいてきた。
懐かしいなぁ、「かたらして」。