風の数え方

私の身の回りのちょっとした出来事

久しぶりの浜岡(2)

2008年04月07日 | 静岡

私にとって3度目の浜岡砂丘。
最初は20年前、夫との初めてのデートのとき。

それから10年後、浜岡の知人を訪ねたあとに寄った。
そのとき、砂丘が小さくなっていたことの驚きは忘れられない。
砂浜が浸食されている姿を自分の目で初めて見た。
そして、三度目の一昨日、さらに小さくなっていた。



数十年ぶりに訪れた義母は、「あれ、やだよ!」と絶句してしまった。
「砂丘がこんなになっちゃったのかね」
「なぁ、前はこの先を二山も三山も越えて海岸に行ったよなぁ」
あっけなくすぐそこに見えてしまった海を、義母と夫が二人で臨む。

浜岡までのドライブに連れて来た愛犬と砂丘で散歩し、帰りは牧の原を通り、静岡へ向かった。
茶畑は見慣れているはずの風景なのに、やっぱり牧の原台地の茶畑には圧倒される。



車の窓を開けて走っていたら、懐かしいお茶工場の香りに包まれた。
子どものころは、清水でもそこここで製茶工場から、お茶の芳香が漂っていた。
「この香りはほんとに落ち着くなぁ」
夫の言葉に、義母も私も「うんうん」とうなづいた。

今回、浜岡での夫の一番の目的は、「亀まんじゅう」を買うことだった。
静岡でも手に入るけれど、「かめや本店」へ出向きたいのだ。
「かめや本店」の場所は何度か変わったらしいが、彼は子どものころの思い出とともに亀まんじゅうを持ち帰りたいのだと思う。



食べることに焦りすぎ、亀まんじゅうの写真を撮り忘れていた。
写真奥は小亀だけれど、私たちが食べたのは、もっと大きい。
頭の先からしっぽまであんこが詰まっていて、生地の焼き加減がほどよく香ばしい。
一人で平らげてしまいそうだった。