風の数え方

私の身の回りのちょっとした出来事

満タンですね

2008年04月12日 | 清水ともゑ帳
昨日、ガソリンスタンドに行った。
ふだん、あまり車を使わないので、給油はたいてい月に一度。
カード会社との提携で、若干安くなるため、セルフスタンドはほとんど利用しない。

車の窓を開けたとたん、私が言うより先にスタンドの人から、
「レギュラー満タンですね!」と声をかけられた。

お得意さんではない私みたいな客にも、このように声かけをするのは、ガソリン価格が下がって、どのお客さんもみんな同じオーダーをするからなんだろうなぁと思った。
給油量を示すデジタルの数字が動き始めるのを眺めながら、若かった時のことを思い出した。

当時の私は、財布の中身と相談しながら、10リットル刻みで給油することがよくあった。
スタンドのおにいさんが、「10.00」ピッタリでメーターを止めると、「ホーッ」と感心したものだ。
「満タン!」って言えるときは、ちょっとうれしかった。

手渡された雑巾で車内を拭きながら、ふと思った。
あのころの私なら、自分より先に「満タン」を言われちゃったら、ささやかな楽しみが半減してただろうな、って。
でも、今みたいにセルフがあったら、そんなことは気にしなかったかも……。

レシートを受け取り、すぐ金額に目を通した。
給油して初めて安くなったことを実感した。