今は御前崎市となった浜岡(旧小笠郡浜岡町)へ、義母と夫と、愛犬ポポも一緒に行ってきた。
この町は夫が子どものころを過ごしたところで、義母にとっても思い出深い場所。
義父の転勤で、家族は浜岡町を引越ししたけれど、夫はその後、社会人になってから最初の赴任地がこことなった。
夫と私の最初のデートの場所でもあり、5年前までは二人で何度か来ていたので、親しみのある町だ。
まずは桜ヶ池へ。
桜ヶ池神社では毎年秋に「お櫃(ひつ)おさめ」のお祭りがある。
心身を清めた若者たちが、赤飯の入ったおひつを池の中央に沈め、五穀豊穣、心願成就を祈願するというもの。
この池は長野県の諏訪湖と地底でつながっているともいわれ、沈められたおひつが諏訪湖に出るという話もあるらしい。
お祭りの際に使われる船が置かれている。
神社のそばにある売店で「さくら棒」という麩菓子を買った。
今回の浜岡行き、私にとってはこれが一番の目的。
長さ90cm、直径はおよそ7cm。
子どものころに食べていたピンクの麩菓子は、20cmくらいの長さの食べやすいもの。
写真には納まりきれなかった「さくら棒」、豪快にパクついて胃の中に納めたい。
数十年ぶりに浜岡を訪れた義母は、町の変わりように驚く。
少しでも当時が偲ばれるところに来ると、懐かしそうに目を凝らす。
そのころ、住んでいたというあたりをぐるりと巡り、それから浜岡砂丘へと車を走らせた。