1962年
大黒柱のエース三宅を中心に攻走守のバランスよく、五指にはいる。三宅はカーブ、シュートのほかにスライダーもつかいこなし球速も十分。
投手は、本格派で速球を武器にますます円熟味をましてきた三宅が一試合平均の失点二~五点。無失点を十一試合も記録している。打線が援護するので、三宅投手の自信も大きい。
1963年
大毎、三宅孝はプロ入り初白星を完封であげた。いつも4イニング程度しかもたず、田中二軍監督も「きょうも二、三回ぐらい」と思っていたそうだが、重い速球に大きなカーブ、シュートをまじえ、散発五安打に押えた。「若いので早めに点を取ってやると、楽に力を発揮できるんだ。これで全員が勝ち星をあげた」と田中二軍監督は大喜び。三宅孝も「できすぎかもしれないが、自信がわいてきました」と目を輝かせる。1㍍70の長身は投手として満足といえないが、力のピッチングにさらにウマ味が加われば、飛躍も遠いことではないだろう。