1981年
「小松さんを目指し、原さんと対決したい」-。中日期待のドラフト2位浜田一夫投手(愛知高)=180㌢、78㌔、右投げ右打ち=は十四日午後三時三十分、名古屋市中区の中日ビル内の「クラブ東海」での入団発表で、でっかく夢いっぱいの抱負を語った。晴れの舞台で球団関係者から「剛速球」の声が乱れ飛び、近藤監督も「感じる!」と一目ぼれ。背番号はズバリ「51」(剛腕)だ。なお契約金三千万円、年棒は三百万円(推定)。「練習をあまりしていないから3㌔ほど太りました」。浜田はベストの78㌔を上回る81㌔の頑丈そうな体を学生服に包んで胸を張った。テレビカメラのライトにも動じた感じはさらさらない。童顔にキラリと光る眼光とあいまって大物の雰囲気が漂う。この浜田に堀田社長が「槙原、工藤君と並んで高校三羽ガラスと称されたが、現場から浜田君が一番であるとの意見であった。ドラゴンズで大きく花開いて欲しい素材」と期待度を語る。この熱い歓迎ぶりに浜田は「小さい時から中日ファン。夢がかなってうれしい」と言葉を弾ませると「槙原もそうですが、高卒でプロ入りした人たちには負けられません」と決意を表明だ。夢は「小松さんタイプの速球投手。原さんと一日も早く対決したい」こと、それまでは二軍で下半身の鍛錬と技術のアップに励むと思う。大器入団で、二軍首脳は心を躍らせる。来季は二軍コーチになる法元スカウトは「抜群のスタミナ、強ジンな肩とヒジ、これがプロ投手としての魅力」と言えば、水谷に軍投手コーチも本場米国の投手にイメージをかぶせる。「日本投手には珍しく球が速くて重い。快速球というより剛速球です」と。
この二軍首脳が「じっくり大きく」と口をそろえると、近藤監督は「すぐに上がってくる器」と取り合いだ。「初対面でピンときた。ボクの勘は当たる。体つきはなど全体の印象から、近い将来に中心的な投手になる」と鈴木、曽田の初対面と同じ感じ方と明かす。その浜田に恩師鹿島田監督は「努力」とハナムケの言葉を贈れば、両親(浩司さん、政子さん)は「高校時代の頑張りを忘れるな」と激励。晴れて中日浜田となったルーキー君。「きょうから身を入れてトレーニングします」と、エース目指して、アタック、ダッシュ。
「小松さんを目指し、原さんと対決したい」-。中日期待のドラフト2位浜田一夫投手(愛知高)=180㌢、78㌔、右投げ右打ち=は十四日午後三時三十分、名古屋市中区の中日ビル内の「クラブ東海」での入団発表で、でっかく夢いっぱいの抱負を語った。晴れの舞台で球団関係者から「剛速球」の声が乱れ飛び、近藤監督も「感じる!」と一目ぼれ。背番号はズバリ「51」(剛腕)だ。なお契約金三千万円、年棒は三百万円(推定)。「練習をあまりしていないから3㌔ほど太りました」。浜田はベストの78㌔を上回る81㌔の頑丈そうな体を学生服に包んで胸を張った。テレビカメラのライトにも動じた感じはさらさらない。童顔にキラリと光る眼光とあいまって大物の雰囲気が漂う。この浜田に堀田社長が「槙原、工藤君と並んで高校三羽ガラスと称されたが、現場から浜田君が一番であるとの意見であった。ドラゴンズで大きく花開いて欲しい素材」と期待度を語る。この熱い歓迎ぶりに浜田は「小さい時から中日ファン。夢がかなってうれしい」と言葉を弾ませると「槙原もそうですが、高卒でプロ入りした人たちには負けられません」と決意を表明だ。夢は「小松さんタイプの速球投手。原さんと一日も早く対決したい」こと、それまでは二軍で下半身の鍛錬と技術のアップに励むと思う。大器入団で、二軍首脳は心を躍らせる。来季は二軍コーチになる法元スカウトは「抜群のスタミナ、強ジンな肩とヒジ、これがプロ投手としての魅力」と言えば、水谷に軍投手コーチも本場米国の投手にイメージをかぶせる。「日本投手には珍しく球が速くて重い。快速球というより剛速球です」と。
この二軍首脳が「じっくり大きく」と口をそろえると、近藤監督は「すぐに上がってくる器」と取り合いだ。「初対面でピンときた。ボクの勘は当たる。体つきはなど全体の印象から、近い将来に中心的な投手になる」と鈴木、曽田の初対面と同じ感じ方と明かす。その浜田に恩師鹿島田監督は「努力」とハナムケの言葉を贈れば、両親(浩司さん、政子さん)は「高校時代の頑張りを忘れるな」と激励。晴れて中日浜田となったルーキー君。「きょうから身を入れてトレーニングします」と、エース目指して、アタック、ダッシュ。