1960年
兵庫県下はもちろん全国高校野球界で有数の好投手として注目されていた県尼崎高の合田栄蔵投手(18)=三年=は三十一日、プロ野球南海ホークス入りを決定した。同投手は一年生のときから各球団スカウトにマークされ、今夏の予選終了後も何相、西鉄、東映の三球団から熱心な誘いを受けていたが、九月末南海鶴岡監督に説得されたのと、同投手が南海のチームカラーを好んでいたため、スムーズに南海入りが決まった。合田投手は一年秋から早くも県尼崎のエースとして登板、秋の県高校野球に優勝し、準々決勝で優勝候補の高知商を完封するなどの活躍で準決勝へ進出した。さらに今春の県大会では対兵庫高戦でノーヒット・ノーラン試合を樹立するなど活躍して優勝、近畿大会でも海南、宮津を完封して優勝投手になっている。やや上背(1㍍70)に恵まれていないが、マウンド経験からみてプロ野球でも十分活躍できる素質をもっている。とくにコントロールがよく、カーブ、シュートにもスピードを秘めている。正式契約は今月中旬の予定。なお同校の長幡外野手は先に阪神入りを決定している。また県下で屈指の好捕手として注目されていた三田学園高の久代義明捕手(18)=三円=も三十一日、プロ野球大阪タイガース入りを決定した。同捕手は長打力を誇る強打の持ち主で、今夏の予選前からすでに阪神をはじめ大洋、西鉄、広島、阪急の五球団にマークされていたが、同捕手が早くから地元である阪神を希望していたため、阪神入りが実現した。同選手は一年からレギュラーとして夏の予選に出場、二年から捕手に転向して四番を打っていた。今夏の予選では不振だったが、予選前に6ホーマーを放つ強打ぶりをしめした。なお身長は1㍍70、体重は76㌔。正式契約は近日中に行なう。
兵庫県下はもちろん全国高校野球界で有数の好投手として注目されていた県尼崎高の合田栄蔵投手(18)=三年=は三十一日、プロ野球南海ホークス入りを決定した。同投手は一年生のときから各球団スカウトにマークされ、今夏の予選終了後も何相、西鉄、東映の三球団から熱心な誘いを受けていたが、九月末南海鶴岡監督に説得されたのと、同投手が南海のチームカラーを好んでいたため、スムーズに南海入りが決まった。合田投手は一年秋から早くも県尼崎のエースとして登板、秋の県高校野球に優勝し、準々決勝で優勝候補の高知商を完封するなどの活躍で準決勝へ進出した。さらに今春の県大会では対兵庫高戦でノーヒット・ノーラン試合を樹立するなど活躍して優勝、近畿大会でも海南、宮津を完封して優勝投手になっている。やや上背(1㍍70)に恵まれていないが、マウンド経験からみてプロ野球でも十分活躍できる素質をもっている。とくにコントロールがよく、カーブ、シュートにもスピードを秘めている。正式契約は今月中旬の予定。なお同校の長幡外野手は先に阪神入りを決定している。また県下で屈指の好捕手として注目されていた三田学園高の久代義明捕手(18)=三円=も三十一日、プロ野球大阪タイガース入りを決定した。同捕手は長打力を誇る強打の持ち主で、今夏の予選前からすでに阪神をはじめ大洋、西鉄、広島、阪急の五球団にマークされていたが、同捕手が早くから地元である阪神を希望していたため、阪神入りが実現した。同選手は一年からレギュラーとして夏の予選に出場、二年から捕手に転向して四番を打っていた。今夏の予選では不振だったが、予選前に6ホーマーを放つ強打ぶりをしめした。なお身長は1㍍70、体重は76㌔。正式契約は近日中に行なう。