プロ野球 OB投手資料ブログ

昔の投手の情報を書きたいと思ってます

辻佳紀

2019-12-22 16:46:25 | 日記
1962年

阪神タイガースは、二十七日大阪梅田の阪神本社二階会議室で明大辻佳紀捕手(21)=身長179㌢、体重87㌔、右投げ、右打ち=の入団発表を行なった。辻捕手は敦賀高時代に二度甲子園大会に出場、明大に入学後一年秋に初出場、三年春からレギュラーポジションをかちえた。ことし春のシーズンは主将として攻守の要であったが、六月の韓国遠征で左腰を痛め、秋のシーズンは後半二試合に出場しただけ。強肩強打の大型捕手としてプロからは大洋、大毎などから勧誘されていたが、このほど阪神に正式入団した。なお背番号は未定。

戸沢社長の話 捕手の強化が、補強のポイントだっただけに辻君には大いに期待している。研修制度のため50試合は出場できないがそれがすめばどしどし使いたいしまたぜひそうあってほしい。大学でもまれていることだし、補強をいそいでいたポジションに辻君を得たことは非常に心強い。

辻選手の話 小さい頃から大好きだった阪神にはいれて非常にうれしい。痛めた腰ももう大丈夫です。公式戦出場を目標にがんばりたいと思っています。研修期間内にうんと勉強して、はやくプロの水になれたい。大学時代からのライバルだった大橋、岡本君も同じセ・リーグに入ったことだし、ぜったいに負けられない。それに大学時代ケガでずい分泣かされましたのでケガだけはしないようにトレーニングには、とくに注意をはらっていきたい。
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田中允

2019-12-22 13:58:27 | 日記
1962年

阪神・リーグ大阪商業大学の四番打者田中允左翼手(山口県早鞆高卒、経済学部四年、身長173㌢、体重79㌔、右投、右打ち、二十二歳)は今春からプロ野球巨人ほか二、三球団の誘いを受けていたが、十八日学生生活最後のゲーム(関西六大学入れ替え戦)を終えプロ入りの意思をみせた。本人は在京球団を希望している上に積極的に交渉した巨人への入団は確実と思われる。田中選手は中央球界には知られていなかったが、高校時代から恵まれた体格で大物打ち、大阪商大にはいり武村監督の指導でその打撃に磨きがかけられ、阪神六大学リーグでは屈指の強打者となった。大商大の中心打者として浮かびあがったところを巨人をはじめ三球団がつづいて誘いをかけ田中自身も「プロで思う存分やってみたい。それも出来るなら東京の球団」とプロ入りを決意していたところを巨人・伊藤スカウトの働きかけに動かされた。しかし秋季リーグ戦につづいて関西六大学リーグの入れ替え戦をひかえていたため、交渉を中断していたが、十八日全日程を終了したのを機に態度を明らかにしたもの。

大商大・田中選手の話 同じ野球をやるならプロの世界で存分力を試してみたい。東京のチームが希望です。でもこのところスランプ気味なので…。監督とよく相談して決めます。

大商大・竹村監督の話 調子のよくないのを気にしているが、プロでやってみたいというのなら、思いきって力を試してみるのもいい。現在はちょっと迷っているようだが、これで学生としても全日程も終えたんだし、ゆっくり話し合って最上の道を決めたいと思う。
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