1960年
二十二日に新人選手の入団発表、先日のテストの結果二選手の採用も発表した。鈴木宇成投手(豊橋工・18歳)は一メートル八十、七十キロ、左投左打。高校時代は第二投手だったが、打力が非常にいいので、これも着目されていた。カープはそれより投手としての力量を買って入団となったもの。テスト生の方では田村純樹外野手(神辺高・18歳)は一メートル七十九、六十五キロで左投左打。田村は夏の広島県予選で、カープのホームグラウンドで呉港高と投げ合ったが打ち込まれたので、おひざもとでも目こぼしになったもので、テストで入団になった。外野手佐藤英雄(茨城高・19歳)は一メートル七十六、七十六キロ、右投右打。大和田の後輩で、テストのときは大和田が大変な力の入れようだった。豪快な長打力は新人ばなれのした魅力あふれるものだった。