プロ野球 OB投手資料ブログ

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バルデス(阪神・中日)

2024-12-20 13:48:10 | 日記
2002年
星野監督が聞けば、泣いて喜ぶような熱いセリフが口を突いた。黒のスーツに身を包んだバルデスだが、そのハートは真っ赤に燃えていた。「ジャイアンツとはライバル関係だと聞いている。何とかジャイアンツを倒したい」来日早々、いきなりの「G倒宣言」新守護神と期待される右腕は、すでにタテジマの宿命を知っていた。もちろん、星野監督が新守護神として期待していることも重々承知している。「他のメジャーのクローザーよりは球が遅いかもしれないが、もちろんやるつもり。監督にも教わりたいね」スピードは144㌔前後だが、スライダー、シンカーを駆使した投球術には絶対の自信を持っている。「85年以来、優勝から遠ざかっているのも知っている。何とか優勝したい。抑えなら球界1イニングを締めてみせる」V奪取のためなら粉骨砕身、その右腕を振るうつもりだ。


バルデスはどちらかと言えば、力でねじ伏せるパワーピッチャーではなく、キレで勝負するタイプだ。直球は90㍄(144㌔)程度と驚くほどの速さはないが、いわゆるシンキングファストボールでシンカー気味に落ちるのが特徴。スライダーとのコンビネーションを中心にチェンジアップを交えた投球は、制球もよく、日本向きと言える。マイナーでは主に先発で起用されていたが、エクスポズ時代の97、98年には中継ぎで、いい仕事をした。抑えのウービナ(現レッドソックス)への橋渡し役を務めた。起用法は星野監督がキャンプで見極めるだろうが、抑えよりむしろセットアッパーで使えばおもしろい。何よりメジャーでの実績と経験は大きな武器だ。気掛かりなのは、98年途中に右ヒジを痛め、その後、腱の移植手術を受けたこと。昨年はメジャーで9試合に登板しただけ。ブレーブスの投手層が厚いこともあるが、どこまで回復しているか。右ヒジの状態さえ万全なら、おもしろい存在だ。


2003年


今季先発ローテーションの1人として期待される新外国人バルデスがブルペン入り。捕手を座らせ、直球、シュート、チェンジアップ34球を投げた。「思っていたよりいいところに投げられた。いい感じ」と、口元を緩ませた。昨年の阪神時代は抑え役。先発としてのスタミナをつけるため、外国人投手にしては早いマウンドとなった。


先発はバルデス、山本昌らの予想。バルデスは前回第1戦に先発し、6回1失点と好投した。15日の横浜戦でも6回3失点。阪神時代の抑えから先発に回ったが、ペース配分や調整方法をつかみ、安定感が出てきた。得意のスライダーを低めに集め打たせて取り、打線の援護を待ちたい。

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