山口統一

1981年


がんばって来たが、やっと選手として認められた。用具係りから、ファームの主力となった松永の例もある。

山林明雄

1967年
エース山林が、好投手に成長した。1・75㍍の長身。速球が武器で、コントロールもよい。打たしてとるタイプ。すなおなフォームで打てそうに見えるが、手元でのびるので打球はつまる。四死球は一試合平均一個しかなく、コーナーに決まるので、打者は早いカウントから打ってでて、凡退している。大きく割れるカーブはきめダマに使っている。

平野謙

1976年
名商大の平野が、すばらしい投球をみせた。カーブの制球は悪かったが、スピード豊かな速球が外角に決まり二回、石田、佐藤良に連続長打された1点に抑えた。


名商大は平野が打って投げての活躍で逆転勝ちした。前半の平野は「ストレートが伸びず」ピンチの連続。しかし、敵失で生きた五回、自ら同点のホームを踏み、六回は久富が高目のストレートを左翼へ勝ち越し本塁打。試合の主導権をとると、エースらしくカーブを勝負球に使って立直った。打っても八回の二死二塁で中前適時打、ダメ押しの3点目をたたき出した。


五回からは平野の速球、カーブに無安打。13三振を奪われた。


1978年


ドラフト外で入団した新人投手。右投げの速球投手として、地元愛知大学リーグでは、早くからその存在が認められていた。大学では三年生のリーグで、優勝に貢献。少年時代から大のドラゴンズファンというだけに、一日も早く、第一線の仲間入りをしてほしい。


ドラフト外、契約金1300万。大学卒投手の入団は星野以来10年ぶり。それだけに期待も大。本格派で大学在学中は55試合に登板。18勝18敗、防御率2.32。51年秋優勝の原動力（8勝2敗）となった。


1979年


抜群の野球センスを持つ大卒2年生。球威が出れば1軍入り。俊足、好打。何かをやる男。

板東順司

1967年


去年秋、ことしの春と不調だったエース板東投手がよくなってきた。182センチの長身から投下ろす速球が武器。力で押さえるタイプだ。

国岡恵治

1969年


エース国岡は、ひざもとに食込む速球を決め球にしているが、県大会ではうまくスローカーブを織りまぜることを覚え、完投能力をつけた。

国岡はよく投げた。評判の高い高知商打線から三振六個を奪い、打たれた安打はわずか3本。三回には、この大会で打ちまくっている高知商の三番田中を三振、四、五番を凡打に打ちとるなど、鋭いシュートと、時折まぜるスローカーブがよく決まって安定したピッチングだった。