1941年
東邦商の玉置投手は、球速、球質ともに何ら特徴がない。しかるに彼が優勝投手の栄冠をかち得たのは一に彼の賜ものにほかならない。常に打者の外角低目を狙い、またシュートボールで凡打を誘うなど、しかもまだ制球力が十分でないためしばらく2-3の危機に面しながらいささかも動ぜず切り抜けたのは一に彼の試合度胸によるものといえよう。
東邦商の玉置投手は、球速、球質ともに何ら特徴がない。しかるに彼が優勝投手の栄冠をかち得たのは一に彼の賜ものにほかならない。常に打者の外角低目を狙い、またシュートボールで凡打を誘うなど、しかもまだ制球力が十分でないためしばらく2-3の危機に面しながらいささかも動ぜず切り抜けたのは一に彼の試合度胸によるものといえよう。