プロ野球 OB投手資料ブログ

昔の投手の情報を書きたいと思ってます

松本照夫

2025-01-30 22:40:06 | 日記
1964年
阪急期待の新人松本投手が初登板した。4回2/3イニングスを投げたが、一応3安打も自分のフィールディングのまずさと、永井三塁手の動きの悪さの2安打が含まれており、ヒットらしいヒットは二回土井の1本だけとみてよい。ピッチングの成績はなんら文句をつけるところがない。松本でまず目についたことは、度胸のよさである。新人投手が公式戦初登板、しかも先発投手ともなればマウンド上ではなかなか落ち着けないものだ。それが平常となんら変わらない態度で自分の力を十分発揮した。東京六大学でもまれた実績がものをいっているだろう。それにしても堂々たる試合態度である。近鉄打線に一歩もひけをとらなかった度胸は大いに買ってよい。技術的には外角球が主体のピッチャーである。やや横手から外角いっぱいに直球、スライダーを通した。シュートもときおりまじえたが、この威力はさほどではなく、外角球も球威に助けられている感じであり、これは決め球にならない。スピードそのものはさほどなく、やはりコントロール主体の投手である。三塁側に踏み出して外角をねらうスライダーはある程度の力はある。球威により相手を圧倒する投手ではないが、ローテーションにはいる力は十分あるとみてさしつかえあるまい。

コメント
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