徒然留学日記

30にしてドイツ留学を思い立ち、その後結婚。日々経験したこと、感じたことをつづっています

版画展とお茶会-お茶会編

2010-06-03 02:42:40 | Weblog
版画展をガイドツアーしている間に、お茶会の準備が整った。お茶会、といっても、お茶室もないので、ギャラリーのホールに、簡易畳マットを敷いただけのもの。ちなみに、集まった人数は30人程度。日本人は私だけだった。ちょっとびっくりした。

私は、ドイツに来る前に少しだけ(3年弱だったかな)、お茶を習った。1ヶ月に2回のお稽古なので、1年続けても20回くらいにしかならない。なのに、今回、ソクチくんの友達(お茶を習っている日本人)から先生に私がお茶を習っていたことが伝わっていて、

正客、やっていただけないかしら

と言われた。『無理です』と即答。最後のお稽古はすでに6年も前で、もう、全然覚えていない。幸い、ドイツ人で、『やってみたい』と言う人がいたので、先生とその人でお茶の作法のデモンストレーションをした。

その後、全員でお茶とお菓子をいただいたけれど、いちいちお茶室に入ったりするところは省略し、イスで飲みたい人はイスでのみ、畳にあがりたい人は畳にあがっていただいた。

私は、ソクチくんに、『せっかくだから、畳で飲んでみたら?』と勧めたら、私も一緒に上がることになった。さらには、先生の取り計らいにより、

正客

をすることにもなった。『隣の人のまねをすればいい』という考えは砕け散った。それでも、先生に教えていただきながら何とかできたので、良かった。

畳に上がったドイツ人4人は、2人はほぼ最初から正座をせず、1人は頑張ったけれど半分くらいで崩し、ソクチくんは、頑張ったものの、最後の部分で崩した。慣れていないとつらいのよね。

6年ぶりにいただいた抹茶(薄茶)は、やっぱりおいしかった。ソクチくんにはちょっと苦いかな、と思ったけれど、ソクチくんも、『苦いには苦いけれど、おいしかった』と言っていた。

さて、私の正客ぶりは、というと、

拝見を忘れた

デモンストレーションの時、先生は拝見もする、と言っていたけれど、いっぱいいっぱいだった私は、抹茶茶碗の拝見を忘れた。