前回春に帰国したときは桜には少し早かったので、咲き始めの桜を楽しめた。ちょうど東京に滞在中に東京の桜の開花宣言がされた。
今回は4月上旬まで日本にいたので、
満開の桜
を楽しめた。カメラをもって散歩に出ては桜の写真を撮って家に帰った。見事に咲いている桜を見て、「こんなに満開の桜を見たのはいつ以来だろう」と考えた。
大学生の時や働いていた時は友達と花見をしたこともある。でも、こんなに咲き誇っていただろうか。当時は桜よりも友達と会うことが大事だった。通勤で使っていた電車の中から桜を見たことは覚えている。「きれいに咲いているな」とは思ったけれど、それ以上のことは思わなかった気がする。
実家の私の部屋から桜が見えた。20年前もこんなに見事に咲いていたのだろうか。それとも、桜の木が20年たって成熟し、見事な花を咲かせるようになったのだろうか。実家に住んでいたときは桜の花を気に留めたことはなかったように思う。
昔の人がよく桜を詠んでいたけれど、今その気持ちがよく分かる。母に『あんたも
歳をとった
わね』と言われた。その通りだと思う。