2月15日で一旦止め、額に収め飾っていた、小磯良平の(裁縫する女)模写について、やはり気になるところもあって、今日、再度、手を入れた。入れた所で、ほかの人には分からないだろうけれど、自己満足。
結局、今描いている「フランス人形」もそうだけれど、顔が一番難しい。目立つところ(人間は最初に顔を見る)だけど、似せるのは難しい。結局、手直しのつもりが、「難しい」で終わってしまった。あきまへんなぁ。
戦前、渡欧し、フェルメールやカラバッジョなどの影響を受けているという小磯良平だけれど、この絵の光は斜め左上から来ている。そういうことは分かっているけれど、正確にはつかんでいなかった。今日の手直しで、画面左隅にあるパレットの影がサイドデスクに落ちている角度から、光は天井近くの窓から差し込んでいることがわかった。恐らく北向きのアトリエで柔らかな光が斜め左頭上から注いでいる。レンブラントの光、といわれる光ではないかと。
絵を描くうえで光線は重要。「フランス人形」など前面左斜めからの光で、これはいまいち(失敗)だったと気づかされた。そういう重要性が分かっただけでも、この模写の成果はあったということにしよう。(写真;2/15との違いは?→頭部は描き直し、バックに青みを追加、ドア部の影を追加、手の一部に加筆、服の形状、光など加筆、パレットの影を加筆)