自転車のサドルの上で・・・

サドルの上での気ままなひとりごと

牛乳を注ぐ女

2021-10-04 | Weblog

 天気は良いが、絵の作業。2時過ぎには切り上げて、3年半前まで属していた写真サークルの展示会を観に市役所1Fの市民ギャラリーへ。先生や会員とお話。
 「写真を(再度)やらない!?」と誘われたが、「写真は、場所、時間、シャッターチャンスが揃わないと絵にならない、大変なアート。とても忍耐、我慢、努力がいるので自分には合っていないようだ。絵は何時でもどこでも描ける。また、絵は何を描いても最初から「絵」になるので自分にあっている・・・」とお応え。(展示会は7日まで;無料)
 
 描きだした「牛乳を注ぐ女(フェルメール)」、図録では暗く細部も不明瞭だったが、この写真は明るく、細部が良く分かる。美術館内ではこれほどの明るさでは見ることはできないだろうと思われる。
 正直、細部も分かるようになって、やや後悔。まるで爪楊枝の先で描いているような細かさだ。色も超微妙。室内の人物画としては初期の頃と言われるだけに小さな画面にこれでもか、という感じで描き詰め込まれている。
 今回、初めての挑戦だが、下絵をしっかりと、なるべく細かい所まで描こうと思っている。これまではキャンバスなどに十字線を何本か引いて、ざっと(人物画では目鼻口はしっかり押さえるが)描いて、着彩作業に移ったが、今回は「下絵」の勉強。プロの作業を本などで見ると下絵がきっちり描かれている(写実の場合)。自分は塗りながら、細かい所の形を作っていたが、大きい形がいがんでいると、細部でなんともしようのない場合が出てくる。眼の位置を3度塗り直すのはいつものことだった。
 が、どうもこれは効率が悪い。プロは効率が悪いと生活できないので、シビアに効率を求めるのだろう。
 そうは言うものの、模写といえども、そうやすやすと行かないな・・・と描きだして思っている。下絵段階で諦めるかも・・・。

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倉骨峠

2021-10-02 | Weblog

 春に思い立ったが、グズグズしていて暑くなってしまい、行きそびれていた倉骨峠へサイクリング。2013年6月のY田さんのブログ記事を参考にして、八知側から登るルートを検討。急登のある(地図を見ればアップダウンもあり林道取り付きまで長すぎる)老ケ野から登る県道ではなく、八知に一番近い箱根集落から登る道を選択。あらかじめ、ストリートビューで分岐点を確認。初めて走行する場合の不安を考えると便利な世の中になったもんだ。
 距離を考え、久居市民プールPまでデポ(往復50㎞短縮)し、9時頃スタート。亀が広・県道662号経由美杉の谷へ。
 箱根集落からは標識もない所を右折、すぐ勾配の強い山道となる。渓流が綺麗で、横目で見ながら色々観察(絵に使えそうなとこは無いかナなどと)。こういうのは自転車趣味のだいご味だな。
 軽の対向車があり、狭い山道ですれ違ったが、運転手驚いて苦笑い。実はこの先数軒の集落、広瀬がある。道はその広瀬集落への道と分岐している。左手の道は集落で行き止まりだが、車が通るだけあって広く、整備された感じ。行くべき道は直進なのだが、一段と細く勾配が急になっている。これも事前に確認していたので、間違わず直進。
 ところがこの道の状態が悪い。パヴェのようで、あちこち石が抜けたように段差がある。水が流れ、苔むしている。15%以上?の急登。清水峠で慣れているとは言うものの、状態悪すぎ。200mほど登れば県道と出会うので登ったが、残り50mで穴にはまりそうになり下車。無理は避けて押す。(この個所の難点を除けば倉骨峠への最短ルートで効率よかった)
 県道をしばらく走ると、ミニいろは坂のような箇所がある。勾配はきつくないので楽しい感じ。そこが終わると林道倉骨線との分岐。右に折れて林道を登る。道は県道よりましで、勾配もきつくない。途中、標高600m程度の所で位置確認休憩。残りの内峠に近い標高差100mが10%ぐらいかな?
 標高800mの峠到着11時15分頃(写真)今の季節、葉が生い茂り、見通しが無いので、峠としてはやや面白みに欠ける。眺望が開けると良いのだが。
 長い下り坂に備え、ウィンドベストを持ってきたが、ウィンドブレーカーでも良かったぐらい涼しい。途中、キツネに会う。
 ランチは上太郎生の「たろっと三国屋」。日替わり800円。旧老舗旅館を改装した所で地元のおばさんが作ってくれる。今日は野菜の天ぷらが中心メニュー。
 ここで、アサギマダラの情報を聞いて、一旦1.5㎞離れた下太郎生まで戻り、蝶々見物。アサギマダラは2000㎞を移動するという渡りの蝶々。
 耕地を借りて、蝶々の好物フジバカマを植栽し、休息地としている。丁度2,3匹いて見物。フジバカマの蜜には毒があり、それを蓄えたアサギマダラを鳥も食べないのだ、人が近づいても恐れないようだ。毒もエネルギーの源かしらん?
 太郎生の旧道をなるべく走って(初めてこの地をサイクリングしたのは47年前でその頃は比奈地ダムも建設中、現在では旧道となっている道しかなかったので、「こんなだったかな?」などと思いながらゆったりと。
 敷津からは奥津経由で八知に抜け、帰途は県道で大仰経由、2時頃デポ地へ戻る。走行91㎞。

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次回作

2021-10-01 | Weblog

 今描いている「漁港の水揚げ」も予定通り進捗し、一旦、荒さがし(要修正)のため、家に持ち帰っている。婆さん宅のアトリエに置いておくと、どんどん細かい所を描くようになるので、絵具のない自宅へ持って眺めている。動きのあるこの絵は、前回作の中村川のように全面描きこむような事はしないほうが良いとの思い。(それでも、だいぶ描きこんでしまった感がある)
 で、次の絵だけれど、時期的には来春の県展に向けてという所だけれど、県展には、もう少し自分なりの工夫ができるようになるまでお休みにしようと思っているので、次は練習のための絵を描こうとした。
 今日は、茶色で下書き。フェルメール「牛乳を注ぐ女」。大きさは実物大のF8号(写真:隣は今日買った、「瀧自慢秋あがり」2500円(税別))。長辺455㎜なので、F8号と同じ、ただ、短辺がF8号より長いので、左右を少しカット。
 似せたいので、図録の写真をF8号にあわせて拡大コピーし、キャンバスとの間にカーボン紙を置いて、鉄筆のようなもので、写す。デッサン作業をインチキしてスルー。模写なのでこれでいいのだ、と。フェルメールも当時の最新機材「カメラオブスクーラ(カメラの原型)」を使用したと言われている。どのような手法であっても、絵画は最終形で判断される。(形状再現は絵の一部にすぎない、とも)
 彼の作品として現在残るのは35作品ぐらいだが、2倍描いていたとしても70作品、小品が多く、絵だけでは食べていけない量なので副業が必要だった、というか絵が副業だったのではないか、と思う。
 1年以上していなかった明暗作業ですっかりとまどった。とりあえず、窓の所を除き、色を全体に置いたところで終了、細部や再調整は後日。

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