偉大なるパイオニア

トルネードで積み重ねた２００勝 (読売新聞) - goo ニュース

今まで誰も通ったことのない道を切り開いて進む。どの世界においても、パイオニアとなることには途方も無い勇気とエネルギーが必要とされる。だからこそ自分はパイオニアとなった人物を深い尊敬の念を抱く。

野茂英雄は日本人初のメジャーリーガーではない。だが、実働５年、20歳代後半、連続最多勝、そんな脂の乗り切った全盛期にある日本プロ野球界の超一流選手がメジャーリーガーに移籍することなど、野茂以前には誰も想像することすらできなかった。
野茂がその高いハードルを越えたからこそ、今のイチローや松井がある。彼らは野茂が切り開いた獣道を辿ったのであり、野茂の前にはそんな道は存在しなかった。

それから早や11年。順調な日々ばかりではなかった。解雇やマイナー契約、様々な苦難も苦難とせず、ただ力勝負のみで逆境を乗り越えてきた野茂。そのモッサリした顔、体型、喋り方はけっしてスマートとは言えないけど、こんなにカッコいいスポーツ選手は他にいないと心底思う。