日経新聞の「私の履歴書」、今月は細川護熙元・首相。
これまでのところイマイチ面白み欠けていたのですが、今朝は当時の8党連立政権を支えた各党幹部のパーソナリティが紹介されていて、なかなか興味深かったです。
まずは、時の人、小沢一郎について。
いまはちょっと語りづらいが、その小沢氏について、マスコミが細川政権の「二重権力構造」などというのは、実相からはかなり遠い。小沢氏といえば、すぐ「強権」などといわれるが、私が知る限り、物事を決めるとき、必ず「あなたの方はそれでいいですか」と相手の判断を求めながら議論を進めていた。
きわめて慎重かつ合理的な考え方をする人だが、物事が自分が思っている方向に進まないと横になってしまったりすることもあって、何回か手こずらされた。
「いまはちょっと語りづらいが」との枕詞はあるものの、結構本質を捉えてんじゃないのか、という気がします。
「横になってしまったり」ってとこが実際にはかなり厄介なんでしょうねぇ。
また、武村正義については…
小沢氏、市川氏、米沢隆氏と対立したのが、官房長官の武村正義氏だ。ムーミンパパと呼ばれたぼう洋とした風貌と体型に隠された戦略性や行動力は、相当したたかなものだった。
ただ正直いって私にはいまもって理解できないところがある。私とはもともと日本新党と新党さきがけの政治的同志だったが、野党対策の名目で頻繁に自民党と連絡を取っていたことが、与党内で一体どこの官房長官だと警戒を生むことになった。
よくわからんけど、かなりの恨みがありそうですね。
そして、現首相・鳩山由紀夫氏について。
官房副長官の鳩山由紀夫氏は官邸のさきがけトリオの一角を占めていたが、武村氏のような行動力はなく、見かけどおりの人柄で、私も内輪のような気安さと安心感を持って接していた。真摯に職務に精励していたが、時々、教育的指導で小沢氏にしかられていたようだ。いまもあまり変わりがないようだが(笑)、やはり17年の歳月は長い。
ホント、裏表のない人みたいですね。
なんだか細川さんもちょっと小バカにしてるっぽく聞こえますが。。