高等遊民さんのブログを読んでの感想。
日本市場こそが経済大国日本のコアコンピタンスである(高等遊民のブログ)
総論同意ですが、いわゆるオーバースペック問題はやはり軽視はできないのではないでしょうか。
ガラケーが典型だけど、3Dテレビだって明らかに要らないオーバースペックだし(だから売れてない)、コンビニに溢れる商品もその中で本当に欲しいものが果たしてどれだけあるのか。
寸分遅れることのない鉄道ダイヤや全国に時間指定で届けることができる宅配便にしても、外国人は感動するだろうけど、自国でそこまでのスペックを求めるだろうか…
消費市場を維持・拡大することの重要性にはもちろん同意しますが、需要側が強すぎて、供給側がそれに迎合してしまうだけになっちゃうのは問題。
オーバースペックを提供するために酷使される労働者は疲弊し、ひいては消費市場の縮小につながっていく。
では、オーバースペックを起こさないためにはどうしたらよいか。
難しい課題ですが、需要側は提供される商品やサービスの裏にあるコストに思いを馳せること、供給側はマーケティング力を磨いて要らんものを売らないこと。
市民が賢くなるしかない。
つまるところは「教育」でしょうか。
日本人の持つきめ細かさに、戦略的思考が身につけば最強なんですがねえ。
またまた溜池通信さんが傑作だったので、ご紹介。
2月17日「かんべえの不規則発言」から。
○以下はある兄弟の歴史である。
1996年:「バカ」と「ズル」の兄弟、天下を目指して旗揚げ。以後、「バカ」と「ズル」が代わる代わる組織のトップを務め、組織は少しずつ発展。
2003年:いつまでたっても天下が取れないことに気づき、外から「ワル」とその仲間を招聘する。
2004~2005:「ワル」は神妙にしている。
2006年:仲間の自爆が相次ぐ。このままでは天下は取れそうにない。万策尽きて、「ワル」に代表をお願いする。
2007~08年:「ワル」の下で組織は快進撃を続ける。「バカ」と「ズル」は、「ワル」に心服する。
2009年5月:「ワル」が自爆。自分の言うことを聞きそうな「バカ」を代わりに据える。
2009年8月:「バカ」が戦いで大勝利を収め、とうとう天下を取る。
2010年6月:案の定、「バカ」が自爆。トップを降りるついでに、「ワル」を道連れにしたら拍手喝采を浴びる。「ズル」がその後を継ぐ。
2010年9月:我慢できなくなった「ワル」が「ズル」に挑戦する。ここでなぜか「バカ」は「ワル」の味方をするが、やっぱり「ズル」が勝利。
2011年1月:「ズル」は我が身を守るために「ワル」イジメに精を出す。「バカ」はまたまた「ワル」の味方をする。
2011年2月?:「ズル」に対する怒り収まらず。「ワル」と「バカ」、組織を割る構え(←今ここ)。
○この三兄弟(トロイカ体制とも呼ばれる)の物語、そろそろ終わりにしてほしいです。あまり生産性が高いとは思えませんし。しかし、こうやって振り返ってみると、いちばん罪が重いのは「バカ」ですな。
こういう辛辣なの書かせると、かんべえ氏は相変わらず絶品です。
いちばん罪が重いのは「バカ」というのも同感ですが、その「バカ」がスポンサー(金ヅル)だったってのがそもそも不幸の始まりですな。
「ワル」は知ってたけど、「バカ」と「ズル」については野党時代はここまでとは思ってなかった。
政権交代はいろんなことを焙り出してくれるものです。