そもそも論者の放言

ミもフタもない世間話とメモランダム

『天下人の茶』 伊東 潤

2016-04-15 23:30:55 | Books
天下人の茶
伊東 潤
文藝春秋


個人的に、安土桃山時代にはこれまであんまり興味を持ったことがなくて、ここに登場する、牧村兵部、瀬田掃部、古田織部、細川忠興といった人物たちにも馴染みがなかった。
そもそも、千利休という人物についても然程のイメージを持ったことがない。

そういえば、自分が学生だった頃、利休ブームみたいな時期があったな。
映画が幾つか作られたりして。
あれは没後400年とかだったのだろうか。

そういう身からすると、本作は新鮮だった。
利休のミステリアスな存在感、茶の湯という文化に時の権力者たちが狂わされていく様が、よく表現されているように思う。
この時代に馴染みのある人から見ると、ややステロタイプなのかもしれないが。

それにしても朝鮮半島まで出兵しちゃうんだから、考えてみたら改めてダイナミックな時代だよね。
ちょっと関心が芽生えた感あり。

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