いつぞやこのブログでも紹介したことのある私の著書『複雑適応系における熱帯林の再生 -違法伐採から持続可能な林業へ』が独立行政法人・日本貿易振興機構・アジア経済研究所の途上国研究奨励賞を受賞してしまい、昨日はその受賞式に出かけてきました。詳しくはこちらをご参照ください。この賞は、経済学、政治学、歴史学、社会学、人類学など人文・社会科学分野の発展途上地域に関する研究の中から、毎年選出されるものです。 . . . 本文を読む
私も執筆者の一人である『地球環境保全への途 -アジアからのメッセージ』(寺西俊一・大島堅一・井上真編著、有斐閣)という本が出ましたので紹介させていただきます。この本は、大学の教科書になることを想定に書いた一般向けの本です。私はこの本の第5章「森林再生への模索」を書いています。私が担当した5章は、イラストを多用してマンガのような感覚で読んでもらえることを目指しました。他の章に比べてちょっと浮いてし . . . 本文を読む
森林環境研究会編『森林環境2006 世界の森林はいま』(朝日新聞社)という本が発売されました(2000円)。私も著者の一人です。私は、「中国・退耕還林の光と陰」(16-22頁)というエッセイを寄稿しています。私が今やっている中国の植林政策に関する研究を、ごく簡単に紹介したものです。興味のある方がおりましたら、読んで下さると嬉しく存じます。
私が担当した章では、中国の植林現場において、農民たち . . . 本文を読む
昨日の記事で、「他の途上国の農村と比べて中国の農村が優れている点が一つある。それは村を単位として農地が世帯ごとに均等に分割されているため、地主=小作の対立が存在しないし、土地なし農民も存在しないことだ」と記述いたしました。その点に関してちょっと補足します。私は現在、貴州省で継続的に植林に関する研究をしているのですが、「さすがは社会主義だ」と思わず感嘆してしまうという経験を何度かしています。本日は . . . 本文を読む
前のエントリーに引き続き手前ミソな話題で申し訳ございません。私の著書が発売されたので紹介させていただきます。『複雑適応系における熱帯林の再生 ―違法伐採から持続可能な林業へ』(御茶の水書房、5700円)というものです。専門書なので相当に大きな書店にしか並んでいないと思われますが、ネットだと、こちらやこちらやこちらやこちらで注文できます。
写真は、本の表紙です。表紙の上の写真は伐採活動の様子 . . . 本文を読む
前のエントリーで、アジアの少数民族の問題などをどうやって解決していったらよいのかという話題になりました。本日は手前ミソな話しになりますが、私が現在やっていることを紹介しながら、「友人として中国に言うべきことを言う」ということについて考察してみます。
今年の7月に『中国の環境政策 生態移民』(小長谷有紀・シンジルト・中尾正義編著、昭和堂)という本が出ました(写真は表紙)。私はこの本の第4章「『 . . . 本文を読む
忙しくて、しばらくブログの更新が滞っております。あまり更新を怠ると読者に見放されてしまうので、何か書きます。いま時事問題を論じる余力がないので、現在自分が追い立てられている仕事について書きます。いまの仕事は、1980年代以降に、中国や韓国からの留学生たちが書いてきた東アジア地域の林業・林政に関する諸論文をまとめてレビューするというものです。
東南アジアやアフリカの森林研究では、イギリス、フ . . . 本文を読む
CIFOR(国際林業研究センター)のホームページに(アドレスは下記)、Second thoughts about free trade というタイトルで、私が共著で執筆した林産物貿易自由化批判の論文の紹介が掲載されました。CIFORのPOLEXという欄で、この欄では世界中で書かれた森林関係の論文や本(自然科学分野も社会科学分野も含む)の中から、注目すべきものを毎月一本づつ紹介しているものです。
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