最近読んだ本の中で、鵜飼政志著『明治維新の国際舞台』(有志社、2014年)の内容は非常に興味深かった。少し紹介したい。
著者は、明治維新の解釈に関しては、「皇国史観・王政復古史観」と「戦後日本のマルクス主義歴史観」は基本的に同じものであるという。私も以前、自民党も共産党も基本的には同じ長州史観を核に持っていると書いたことがある(この記事)。「日本近代化の原点」「国民国家の形成」「歴史の進歩」としての「明治維新の物語」は、左右両派に共有されているのだ。
鵜飼氏は前掲書の「はじめに」において、明治維新の物語という国民的な神話があり、歴史学者はその物語の枠組みに合致するように考証してきたのであり、その「物語」に矛盾する事実が明らかになっても物語は修正されない、と述べる。
かつて経済史家のアンドレ・グンダー・フランクは晩年の著書『リオリエント』(山下範久訳、藤原書店)の中で、イマニュエル・ウォーラーステインらの西欧中心の経済史観に対し「プロクルステスの寝台」と呼んで批判した。「プロクルステスの寝台」とは、あらかじめ結論の枠組みは固定されて存在し、その枠組みに合致する事実だけ採用し、合致しない事実は切り捨ていくような学問的態度のことを指す。
ギリシァ神話に出てくるプロクルステスが、捕えた旅人の身長が寝台より長ければ切り縮め、身長が短ければ逆に叩きのばしたという神話にちなんだ比喩である。このブログでも「ピグマリオン症」という学問的病気のことを論じてきた。その症状とは若干異なるが、ドグマが事実に優先されるという点で同じ系統の病状といってよいだろう。
日本の明治維新研究者も、長い間「プロクルステスの寝床」を実践してきたようなのだ。
たとえば鵜飼氏は吉田松陰について以下のように述べる。
「(松陰は)ペリー艦隊に乗り込んでアメリカ密航を企て、また老中・間部詮勝の暗殺を、松下村塾の弟子と画策するなど、幕府や長州からみれば犯罪者にほかならず、長州藩士のすべてが彼を尊敬していたわけではない。しかし彼の教え子たちから多くの明治国家指導者を輩出したこともあり、戦前社会のなかで松陰は顕彰された。
ところが、戦後、マルクス主義歴史学の立場にたった明治維新史家までもが、松陰を高く評価した。彼の思想の革命性に注目したのである。…(中略)…歴史の発展・進歩を歴史観の根底におくマルクス主義歴史学者たちにとってみれば、打倒されるべき天皇制国家指導者たちの思想的源泉たる彼らの恩師を、革命の人物、進歩の担い手として高く評価せざるを得なかったのである」(鵜飼、前掲書、7頁)
「歴史は進歩するのが必然だ」という左派歴史学者の抱える根源的バイアスによって、彼らは歪んだ歴史像を構成してしまっている。戦後の左派歴史学者は、無自覚的に、戦前と同じ明治維新の物語を死守する側に回ってきた。鵜飼氏は、このように「明治維新の物語」を守るためのご都合主義的な研究態度を、「主観主義的な明治維新研究」と批判する。
近年において左派の歴史観に立脚して、もっとも体系的な明治維新通史を書いた宮地正人氏の『幕末維新変革史』(岩波書店、2012年)に関して、鵜飼氏は「理路整然としたその叙述は見事なものであるが、主観主義的な明治維新研究の流れを拡充させたとの印象を否めない」(鵜飼、前掲書、22頁)と批判している。じつは、私も宮地正人氏の『幕末維新変革史』を読んで同様な印象を持った。
その宮地正人氏は前掲書において、吉田松陰が、僧・月性との往復書簡の中で、「吾が師象山甚だ活眼あり、大意吾が国より人を開くは妙、左候えば通信通史も心のままなり、人に開かれ、涙出でて呉に妻(めあわ)す分にてとても国は持ちこたえ得ざるとなり(わが師佐久間象山には慧眼があり、自らが率先して開国するのであれば通商の自由化もうまくいくだろうが、異国に強要されていやいやながらそれに従うようでは国家が持ちこたえられないと言っていました)」と述べているのを引用しながら、以下のように松陰を称えるのである。
「これは鎖国論者の言では全くない。そこには国家の魂が問題とされ、欧米列強の創り出した地球規模の世界の中で対等に互していく力量をもつ主権国家となることは果たして可能か、との切実な関心事が簡潔にいい尽くされている。サムライ階級からの主権国家形成の課題が樹てられているのである・・・」(宮地、前掲書(上巻)、142-143頁)
松陰は、他方で観念的で排外主義的でカルト的とすら言える攘夷論を弟子たちに向かって吹聴しているのだが、そちらの発言は都合よく切り捨てられる。そもそも、松陰の上述の言葉は、象山の言葉を月性に紹介したもので、松陰本人の言葉でもない。松陰を「歴史の進歩」の体現者として認識しなければ、明治維新の物語を紡げないというプロクルステスの寝台のなせる技と言うしかないだろう。
宮地正人氏は、一昨年に私もメンバーである「赤松小三郎研究会」でご講演して下さった。私はあいにく出張で参加できなかった。学会の大御所が、素人の集まりに快く出向いて講演して下さったのであるから、非常に感謝している。しかし同時に、日本の戦後の明治維新研究が抱えてきた大きな問題点も痛感せざるを得ない内容でもあった。
私は、当日出席できなかったので、あとで講演内容を見せていただいたのであるが、宮地氏は、赤松小三郎が松平春嶽に提出した建白書を評価して 「あくまで幕府主体の『上からの改革』プログラム」 と一刀両断に切って捨てられたというのである。
私はそれを聞いて、かなり愕然として言葉を失ってしまった。小三郎の政体改革構想には、「幕府主体」のニュアンスなどないと言ってよい。小三郎の構想では、幕府は天朝に吸収される。しかも国権の最高機関は天朝ではなく、議政局とされる。小三郎の構想では、議政局(全人民の中から普通選挙で選ばれた下局と公卿・旗本・藩主から選ばれた上局からなる)が国事の全てを決定する。議政局(立法府)の決定事項には、天朝(天皇と内閣からなる行政府)は拒否権もない。これを「幕府主体」と解釈して寝台に乗せるには、かなり強引に叩いて引き伸ばしてもまだ足りない。
小三郎が描いた政治体制は、長州レジームがいったん崩壊する(現在復活しているが)1945年に至るまで実現しなかったものである。いや厳密に言えば、今でも行政府が立法府に優越して官僚が暴走しているのが日本の姿であるから(これも長州レジームの残滓である)、赤松小三郎の政体構想は、いまだ実現せぬ未来の理想といえる。
赤松小三郎の建白書のどこをどう読めば、「幕府主体の上からの改革」と解釈できるのか全く意味不明なのである。もちろん、そう解釈せざるを得ない「お家事情」に関しては理解できなくもない。日本のさまざまな学会において「プロクルステスの寝台」がまかり通っているからだ。赤松小三郎は寝台に乗らないから切ってしまうのが早いのだ。
「薩長=進歩派」で「幕府=反動派」と規定したい皇国史観とマルクス主義史観に共通する「明治維新物語」を守るためには、赤松小三郎の存在は「正史」から消し去るしかなかったのだろう。
しかし、「正史の物語」のドグマに対して果敢に挑戦する鵜飼氏のような研究者が増えてきているは心強い。一つのパラダイムは永続するものではない。
ご趣旨、同感です。長州閥と戦後マルクス主義史学はこと維新神話への捏造と加担という意味では共犯関係にあります。以前、弊ブログでも同趣旨の記事を書きました。ご笑覧頂ければ幸甚。
「維新神話」とマルクス主義史学(1)
http://renqing.cocolog-nifty.com/bookjunkie/2007/05/post_a6ce.html
「維新神話」とマルクス主義史学(2)
http://renqing.cocolog-nifty.com/bookjunkie/2007/05/post_21d0.html
「維新神話」とマルクス主義史学(3.1、若干増訂)
http://renqing.cocolog-nifty.com/bookjunkie/2007/05/post_04e2.html
「維新神話」とマルクス主義史学(4/結語)
http://renqing.cocolog-nifty.com/bookjunkie/2007/06/post_97ff.html
>幕末・維新風雲伝
士規七則とは?吉田松陰が贈った言葉
www.jpreki.com/tamaki/
士規七則は、吉田松陰が従弟の玉木彦助に贈った言葉だ。
逸材中の逸材として玉木彦助を松下村塾の後継者と考えていたとされる。
士規七則の現代語訳
人として生まれたならば、人が鳥や獣と違う所以をしらないといけない。
思うに人には五つの道理があり、その中でも君臣の関係・父子の関係が最も重要である。
であるから、人が人である所以は忠と孝を基本とする。
万世一系の天皇を頂く我が国に生まれたからには、我が国が天下において貴重な存在であることを知らねばならない。
思うに、我が国は万世一系の大君を頂き、諸国の武士がその身分を世襲している。
大名が人民を養い、元の生業を継承し、それぞれが忠義を行い、父の志を受け継いでいる。
こうして、君臣一体、忠孝一致となる、これは我が国だけの特色と言える。
武士の道において最も大切なのは義である。
勇気は義を知ることにより大きく成長する。
武士の行いは、質素、実直、人を欺かない事が肝要である。
人を欺き、自分を飾ることは恥とする。
正しき道義を行い、身が潔白であることは、これらの理由からである。
人間として古今の出来事に通ぜず、聖賢を師としない者は、心の貧しい人間である。
書を読み、それらを友にすることは君子のなすべきことである。
徳を磨き優れた人間に達するには、恩師、友が多いことが条件であるから、君子は人との交流は慎重に行う。
死して後已むの四文字は言葉は簡単であるが意味は大きい。意思が堅固で忍耐強く、決断力があり、断固としてその志を変えないときは、これが最適の言葉である。
要約すると三つとなる。
即ち、「志を立てることを全ての始まりとする。交流する相手を選ぶことにより仁義の行為を学ぶ。書を読み先達の遺訓を学ぶ。」
武士は、誠このような言葉から得るものがあり理解できたならば、完成された人とするべきである。
(参考 Wikipedia)
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「天知る地知る我知る汝知る」
田布施フリーメーソン悪魔カルト「廃仏毀釈」伊藤博文作成の大日本帝国憲法では日本国の君主は天皇唯一人であったが、日本国憲法においては日本国の君主は主権者国民となった。
全ての公務員は主権者国民に忠義を尽くして国民の幸福のために滅私奉公することが日本人としての道である。
そして全ての日本人は親に対する孝行を尽くすことがもっとも肝要である。
日本人の人道において最も大切なのは義であり、質素にして実直、決して人を欺かず自分を飾らず恥を知り身を潔白にして、勇気を持って正しき道義を行う。
書を読み先達の遺訓を温故知新し、師友を選び仁義を尊んで人と交流する。
すなわち「敬天愛人」これが大和魂仏心日本人である。
靖国神社にはこの忘己利他武士道菩薩大和魂武士が祀られている。
しかるに。
嘘をつき、卑賤な身を扮飾し、先達の遺訓を踏みにじり、ただ私利私欲に基づき主君国民が与えた権限を悪用して下僕の分際で不忠にも主権者国民を欺き盗み、自己と一味の資産形成のみを唯一の目的とする恥知らずの安倍晋三と小泉純一郎らと一味政府は、大和魂のかけらも持たぬ不義不忠亡国の売国奴どもである。
天地人の道義に則り全員投獄せよ。
「「維新神話」とマルクス主義史学」の紹介、まことにありがとうございました。マルクス史学の研究者が、西南「雄」藩の研究に特化してしまわざるを得ない理由、じつに明快で、「なるほど」と合点がいきました。
私も大学1~2回生の頃、マルクスの下部構造決定論で歴史を理解しようとして、最終的にはどうしても納得できず、複雑系的な歴史観に「転向」したものでした。
私の歴史観が修正される上で、決定的だったのは、イリヤ・プリゴジンの『混沌からの秩序』を読んだことだったと思います。
システムが臨界状態のとき、微細な「ゆらぎ」が未来の状態の決定に決定的な影響を及ぼす以上、歴史は偶然性に大きく左右されざるを得ないのだと。
もっともマルクスも博士論文は、エピクロスの原子論でした。エピクロス=ルクレチウスの原子論は「ゆらぎ」とか「自由意志」が歴史の変化の方向に影響を与えるというものです。こちらの方が本来の弁証法的な見方というべきで、下部構造決定論的な後のマルクスの見方は、弁証法から離れてしまっているようです。
> システムが臨界状態のとき、微細な「ゆらぎ」が未来の状態の決定に決定的な影響を及ぼす以上、歴史は偶然性に大きく左右されざるを得ないのだ
さしずめ、「幕末・維新」期がまさにそうなのでしょう。そして、この場合の臨界状態の最大の要因は、人口圧だと思われます。またしても弊記事で恐縮ですが、ご笑覧頂ければ幸甚。
「明治維新」を現出させたユース・バルジ(Youth Bulge)
http://renqing.cocolog-nifty.com/bookjunkie/2009/09/youth-bulge-e71.html
速水融さんの「人口論」は、私もかつて読んでおりました。たしかに人口増加のエネルギーが革命のリスクテイカーを生み出したという側面はありそうですね。惜しむらくは、それら若年層を引き付けた「思想」の中味に問題が多かったことです。
東北諸藩は人口停滞地域で、必然的に安定志向になりそうですね。
戦後日本の団塊の世代の学生運動エネルギーなんかも似た現象でしょうし、現在のイスラム過激派も、「人口圧」という点では同様に説明できそうですね。
もっとも人口圧エネルギーの変革思考がうまい具合にいく場合と、そうでない場合があるので、やはり「偶然性」の要素は大きいです。
まさにこれは、「進化」と同じロジックです。
ある所与に環境における「選択圧」とある個体(あるいは種)の変異には、事前に結びつく「必然性」はありません。ところが、ある日付(タイムスケール)と場所を持った変異が、ある日付(それより長期のタイムスケール)と場所を持った「選択圧」がかかる場所で起きるとそこにリンケージが起きてしまう。「変異」と「選択」との間には、事前合理性はないが、いったんリンケージが起きてしまうと、事後(歴史的)合理性が成立する。
コントやマルクス、エンゲルスといった19世紀人は隆盛を誇る当時の「natural science」の成功に幻惑されていました。事後的にしか人間には認識できない「合理性」をくるっと向きを変えて未来に投影できると「発見」し、狂喜乱舞したのです。
今でも、工学的なバックグラウンドを持つ論者は、未来の「予測」に熱中します。人文的な知的背景を有する論者は過去の「解釈」に執着し、未来予測については禁欲的です。志向性(嗜好性)が全く逆向きです。
生物進化学、自然人類学や地質年代学は natural science に分類されますが、その学的ロジックは「解釈学Hermeneutik」なのです。
長州右派と長州左派は、「欧米モデルの近代化主義」すなわち、「社会の物質的生産諸力の発展」を世界観・史観の基底に置くことにおいて共通しています。文字どおり「経済成長主義」と言い換えることができます。
前近代的で停滞した社会である江戸期が解体され、「鎖国」すなわち国ごと鎖をかけられた生産諸力の発展可能性が解放されるべきであった、という認識は彼ら双方にとって自明のこととして共有されています。
長州右派は明治維新を、自覚的な革新勢力が頑迷固陋な守旧勢力支配を打破して、世界史的に停滞後進にアジアの中で唯一の先進強国を築くためのものであったとして、倒幕維新という政治的変革が近代的国力と国民(じつは「臣民」)をつくりだしたと考えます。
ウィキペディアがソースであることを先に白状して、カール・マルクスの『経済学批判』序言の唯物史観の定義におけるマルクスの言葉を振り回しますと、明治維新・倒幕維新は上部構造・生産関係の政治的変革によって社会の物質的生産諸力すなわち下部構造の発展創造をはかったものであることになります。
すなわち長州左派は「社会の物質的生産諸力すなわち下部構造の発展が、その桎梏となった生産関係とその上に立つ社会構造を破壊・変革するに至ったものが明治維新である」というマルクスの唯物史観をもって明治維新を革命と呼んでいるのではありません。
マルクスは『経済学批判』序言のなかで「一つの社会構成は、すべての生産諸力がその中ではもう発展の余地がないほどに発展しないうちは崩壊することはけっしてなく、また新しいより高度な生産諸関係は、その物質的な存在諸条件が古い社会の胎内で孵化しおわるまでは、古いものにとってかわることはけっしてない」と言っているとのことですから。
鵜飼政志氏が『明治維新の国際舞台』(有志舎、2014年)の巻頭で言及される「国民の物語としての明治維新」、近代日本の始まりであり、アジアで最初に近代化・工業化を達成した後進国型近代化のモデルである、という認識は、記憶によれば、60年安保騒動後に在日大使として赴任し当時の日本の反米的風潮に対する文化的思想的工作に集中して大成功をおさめたエドウィン・O・ライシャワーの日本近代化論が生み出し定着化させたものだと思います。
鵜飼氏著書の「はじめに」において言及されている(p19以下)石井孝氏が、終生批判し続けた芝原拓自氏を「主観主義的左派史観」の典型として、芝原氏著『世界史のなかの明治維新』(岩波新書、1977年)を見ますと、芝原氏が明治国家を「絶対主義的国家形態」と考えていたことがわかります(同書:p92)。
石井孝氏の『明治維新と外圧』(吉川弘文館、平成5年)によれば、同氏はマルキシズム理論家で自由民権運動の専門的研究者であった下山三郎氏の『明治維新研究史論』(御茶の水書房、1968年)の結論である明治国家絶対主義論に同意しておられます(石井氏著、p26)。
さらに、おなじくマルキシズム理論家で西洋史家・政治学者である中木康夫氏の『フランス絶対王政の構造』(未来社、1963年)にもとづいて、絶対主義国家を「半封建的土地所有を固有の物質的基礎とする最終段階における封建国家で国王に直属する強力な官僚機構の存在が特徴的」であるとされます。
そして、明治国家が「金納地租に表現される変質した領主的土地保有と寄生地主的土地保有」と天皇直属の強力な官僚機構としての「有司専制」によってまさに「特殊日本的絶対主義的国家機構」を実現したと結論づけておられます。
なお、中木康夫氏著書を見ますと、国王直属の強力な常備軍が特権的存在として特権的官僚とともに独裁権力の行使をささえるという指摘があり(同書p37)これを看過することはできないと思います。飛躍しますと、戦後現在に至るまで日本における「特権的存在である強力な常備軍」にあたるのは自衛隊ではなくまさに沖縄と首都圏、横田・横須賀の在日米軍であることがすぐにアタマを横切ります。
それは措き、明治維新を「ブルジョア革命」と考えたという戦前の労農派の流れを汲むマルキシズム理論家が歴史家にいるのかどうか浅学でわかりませんが、眼に触れる限りの「左派史家」は明治国家を言わば「フランス革命以前の反動的国家にあたる」と考えていたわけです。
それにかかわらず、かの有名な吉田某をはじめ、反動的国家をもたらした人びとを革命的・進歩的と考えてしまうゆえんが、現代の宮地正人氏を含めて、鵜飼政志氏の言う「主観主義@石井孝氏」であったということでしょうか。
石井孝氏の言う「主観主義」すなわち、「人民史観」であれ「皇国史観」であれ所与の枠組みに現実世界を切り分けて当てはめてしまう「プロクルステスの寝台@関さん」症候群が、現在の長州左派右派問わず、ライシャワーの日本近代化論から世界システム論としてのグローバル化論に至る流れにの感染症となってあらわれているということだと睨みます。
後出し内心忸怩にて弁じますと、明治維新は複雑系的展開を超える国際的振付によってなされたものであろうという感じがあらためて深くいたしました。日本の植民地化を明治維新が救ったとして天皇制絶対主義国家を擁護した芝原氏(鵜飼氏著;p15)を長州左派として、その『世界史のなかの明治維新』(岩波新書、1977年)から引用します(同書;p77以下):
・・・それにしても内乱の開始いらい、イギリスによる新政府への好意的な態度は一貫している。その理由は、直接には、幕末以来の幕府への不信・・・いまやそれぞれの藩内で実権を掌握したかれらによる国内改革を後見し、対日貿易の基盤をより拡大しながら、同時にイギリスの政治的影響力をつよめることが、そのねらいであったにちがいない。
そのうえ、このころまでにイギリスは、かの「砲艦政策」や直接的征服にたいして、世界の各地であいついで大きな代償を支払っていた。・・・中国や日本にはてしない大軍を派遣することへの懸念は、上海駐在領事から初代駐日公使になったオールコックの記録『大君の都』などでも、くりかえしのべられている。また、それゆえにオールコックは、日本においてイギリスが望むような変革 ー 市場の自由な開放とそれを容認する安定した制度や観念の樹立(投稿者注:TPPを想起させますね)ー は、下からの圧力や外からの強制によるよりも、上からの改良によることが必要であると強調しているのである。
<引用以上>
・・・と。おなじくp37において芝原氏は「『外圧』はたんなる外的要因ではなかった。軍事的・政治的圧力に媒介された「自由貿易」そのものが、日本の在来の生産様式の骨組みをも変革し再編するほどの力をもって、日本の社会経済の内部に決定的な影響をあたえずにはおかなかったのである」と、まさにTPPと日米軍事同盟(集団的自衛権による対外参戦)に振り回される今現在にあてまる指摘をしています。
あらためて、明治維新とは「カラー革命」の嚆矢的実験であったという観を深くします。
恐縮ですが、一つ前の弊コメントを、弊ブログ記事とさせて戴きました。すみません。このところ急に多忙になりまして、記事を考える余裕が無くて・・・。コメント頂けますようならば、兵ブログ記事にお願いできますと嬉しいです。
「日本は非戦宣言しているから信用すると海外で言われ医師驚く(週刊ポスト)」
>長野県の諏訪中央病院名誉院長でベストセラー『がんばらない』で知られる鎌田實医師
http://www.asyura2.com/15/senkyo186/msg/690.html
阿修羅へ投稿
2015年6月16日 20:42:03 : rWn9PLlcps
武器を作っている者は使って消費させないといくら作っても売れなくなり、破産する。つまり、地球上の全ての戦争は常に武器商人が武器を消費させるために画策して起こしているのだ。
第二次世界大戦も武器商人ユダヤ人フリーメーソンが起こした。
当時のユダヤ人フリーメーソンを列挙しよう。
イギリス:チャーチル
(イタリア:バチカン・・解説※参照)
ドイツ:ヒットラー、アインシュタイン・オッペンハイマーら原爆製造者
アメリカ:ルーズベルト
ソ連:スターリン
日本:日本に明治以来政府内に巣くうフリーメーソンスパイ田布施エタ血脈ヒロヒト
(南朝明治天皇の血筋でない毛利(西園寺)八郎の私生児ヒロヒトは皇太子時代にイギリスへ行って長州ファイブ伊藤博文廃仏毀釈初代総理とおなじくフリーメーソンになって帰国した。
太平洋戦争はキリスト教に改宗しようとしたヒロヒトが、聖徳太子法皇大王以来の大和国国教である仏教からの改宗を天皇に許さない武士道菩薩大和魂大和民族を226事変同様皆殺しにするために、ユダヤ人フリーメーソンルーズベルトに製作中だった原爆を使った武士道大和民族無差別虐殺を依頼して、部下のフリーメーソン山本五十六に命じた真珠湾奇襲の猿芝居で対日厭戦気分だった米国民をリメンバーパールハーバーで憤激させ対日参戦させた、フリーメーソン悪魔鬼畜カルト偽天皇ヒロヒト発案の残虐非道武士道菩薩大和魂大和民族「浄化」大虐殺戦争犯罪である。)
日本偽天皇ヒロヒトが無条件降伏して終わった第二次大戦は、もともと上記のユダヤ人フリーメーソンが世界中の先住民族を自分が売った武器で無差別大量虐殺してその国土を奪い、地球全部をフリーメーソンの奴隷牧場にするNWO計画の元に策謀されたものである。先住民族皆殺し虐殺国土略奪はフリーメーソンコロンブスが新大陸【発見】して以来フリーメーソンの常套手段である。
第二次大戦がNWO達成できぬまま終結した後、ユダヤ人フリーメーソンは国連を作って各国領土内に大使館という治外法権スパイ施設を設置することに成功した。
まず国連で国連軍を編成しユダヤ教イスラム教キリスト教三大宗教の同一聖地であるエルサレムを含むアラブ人の国へ送り込んで、穏和なアラブ人先住民族を武器で追い払って奪い取った土地をユダヤ人(フリーメーソン)に与えた恰好で世界の目を欺き、ユダヤ人フリーメーソン死の商人悪魔の本拠地イスラエルを建国した。その後世界各国にイスラエルとアメリカの大使館を設置して、国連で定めた大使館員外交官治外法権を隠れみのにして、イスラエルモサドやアメリカCIAの戦争策謀部隊を戦後間断無く世界中に送り出して偽旗作戦でテロ工作し、常に世界中各地各所に流血の戦争戦乱を起こしている。
イスラエルとアメリカでは後にできたイスラエルが悪魔王であり、アメリカがその部下の鬼畜である。国連安保委員会常任理事国にアメリカを送り込んだのがイスラエルである。
つまり、いま日本でアメリカの言いなりになっているように見せかけている安倍自公連立政権日本政府とNHKは、ほんとうはすべてイスラエルユダヤフリーメーソン武器商人悪魔王国のNWO達成作戦命令に言いなりの鬼畜外道であるということだ。
NHKが日本人から詐取している年間数兆円もの巨額受信料はすべてイスラエル大使館へ密かに渡されて、大使館治外法権でユダヤフリーメーソン悪魔王国イスラエル本国へ地下送金され、モサドが世界中で戦争策謀する外交官治外法権テロ活動の巨額の軍資金となっているのである。
GHQユダヤ人フリーメーソンマッカーサーが作ったNHKは、マッカーサーが帰国した後は日本国内イスラエル大使館のモサドがすべて治外法権で指揮している。ただしNHKは総務省公務員特殊法人組織だから、NHKの存在と活動は全て日本国憲法9条違反外患罪でありかつ日本国憲法99条違反内乱罪である。
ここで日本国憲法主権者国民が憲法違反外国スパイ組織NHKをただちに逮捕断罪解体滅却して、数兆円のNHK受信料というイスラエル悪魔王国の戦争策謀資金を一気に断ち切れば、武器を一切使用せずして無血のまま世界中から流血の戦争がすべて無くなるのである。イスラエルユダヤフリーメーソン武器商人こそが人類社会に戦争を起こす唯一無二の真犯人であるからだ。
即ち、地球上に戦争の無い恒久平和を打ち建てる力があるのはムー大陸時代以来の伝統仏教国民である我々仏心日本人、日本国憲法で日本国の君主であると定められた主権者国民先祖伝来忘己利他武士道菩薩大和魂仏心大和民族だけなのである。
(※釈尊が人天の師であり仏法がこの宇宙の唯一真理であることについての解説。http://nueq.exblog.jp/24579535/
古代ローマ帝国を乗っ取ったバチカン(イタリア)も代々ユダヤ人フリーメーソンの最初の悪魔巣窟であるだろう。
何故なら十字軍テンプル騎士団、マルコポーロ、イエズス会、コロンブス、アメリゴベスプッチ、ピューリタン等みなすべて邪宗一神教ユダヤ人フリーメーソンの戦争詐欺虐殺強奪死の商人であるから。
エデンの蛇悪魔ヤハウェサタン邪宗門ユダヤ商業民族がかつて自分を弾圧した古代ローマ帝国を一神教カルトキリスト教の邪宗魔力で逆征服したものの、その後黄色人種の元帝国に手も足も出ずに蹂躙された恐怖が黄禍論としてユダヤ人フリーメーソン代々の潜在意識にすり込まれているのである。
人類史上フリーメーソン一神教カルト悪魔が黄色人種の日本人仏教徒に打ち勝ったことはかつて一度も無くこれからも未来永劫無い。なぜならこの宇宙に造物主唯一絶対神など存在せず、宇宙の唯一真理は日本人が代々帰依する仏法だけであるから。)
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「神陰流無刀流極意武辺国日本平和憲法破邪NHK」
靖国神社のA級戦犯合祀問題ですが、極東軍事裁判は戦犯フリーメーソンの戦犯フリーメーソンによる戦犯フリーメーソンのためのイカサマ奇形司法(いまの日本司法と全くおんなじ)裁判ですから、あの裁判で死刑にされたA級戦犯は「全員無罪」です。ゆえにもちろん合祀してよい。
そもそも太平洋戦争はフリーメーソンヒロヒトがフリーメーソンルーズベルトに226昭和維新でフリーメーソンを天誅して懲らしめようとした大和魂日本人を、ヒロヒト一身の保身のために原爆と武器で皆殺しにしてくれと頼んで始まった、フリーメーソンによる大和魂日本人皆殺し虐殺侵略略奪作戦ですから、真犯人のフリーメーソンが主催する極東軍事裁判で最初から無罪で生き延びたフリーメーソンヒロヒトとフリーメーソン吉田茂とブリーメーソン源田実こそがほんとうの死刑囚A級戦犯ですよ。
だから大和魂特攻隊が日本国沖縄を守るために米軍艦船に突っ込んだ沖縄に、この売国奴フリーメーソンども3人は戦後死ぬまで足を踏み入れられなかったでしょ。ゆえにこちら3人は靖国の祭祀から永久に除くべし。そして葬られた寺の墓で分け隔てなく後生を供養すればよい。日本人の国教は聖徳太子以来仏教であるから。田布施フリーメーソン伊藤博文廃仏毀釈後のヒロヒトだけは寺に葬らないから仏法僧による後生供養は無理だけど。
それで戦後、フリーメーソンマッカーサーがこの国に作ったものが、検察、新聞社、NHK、霞ヶ関の役所全部、自衛隊。
つまりいまの日本政府はフリーメーソン政府で有り、田布施フリーメーソン小泉劇場詐欺師が選挙制度をテレビ劇場化してぶちこわして以来国会議員も全員総務省選管と総務省NHK共謀共同正犯の憲法違反内乱罪選挙で捏造されたフリーメーソンスパイ売国奴だけになって、立法行政司法マスゴミ四権癒着談合フリーメーソンヒットラー独裁ファシズム国家になってしまったというのがほんとのところです。
ただし、戦後日本に国民主権の日本国憲法が厳然として存在するからには、フリーメーソンスパイが日本国籍を持つ限り全員この国の君主手ずから憲法違反内乱罪でそのスパイ活動を全て断罪できるのである。
この国の君主とは、日本国憲法に定められた主権者国民であり、我々勤労日本人こそが日本国公僕公務員を下僕として召し使うこの国の君主である。
天皇は日本国の君主じゃないよ、単なる象徴であり生存権以外のいかなる権利も権力も国籍も有さない日本国唯一の非人間的存在である。
我々君主国民が日本国憲法に則って国権を揮うに当たって、象徴に過ぎない天皇の存在は一切関知する必要のないものである。
さて我が国を君主として統治する主権者国民は、受信料を詐取して嘘100%のみ垂れ流し国家の根幹である国政選挙結果を捏造する内乱罪放送局NHKを直ちに断罪解体投獄するから、フリーメーソンスパイ売国奴国賊諸君は頸を洗って待っておきなさい。余罪の外患罪は累犯にて追ってきちんと裁いてつかわす。
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(1)写真速報 : 学生が「憲法守れ!」と集団で立ち上がった(レイバーネット日本)
http://www.asyura2.com/15/senkyo186/msg/652.html
8. 2015年6月14日 23:28:27 : rWn9PLlcps
日本人を騙すのも選挙結果を捏造するのもすべてNHKの仕業である。
NHKは総務省公務員組織であるから、NHKの存在自体が憲法99条違反内乱罪である。
【ただちにNHKを内乱罪で告発断罪解体せよ!】
これだけで明治政府以来日本に巣くうフリーメーソンスパイ政府四権談合盗賊とその手先であり首領であるイスラエルモサドアメリカCIA米軍暴力装置を我が大和魂日本国から一掃できるのである。
10. 2015年6月15日 10:34:37 : 6BYaR9NXFQ
【安倍政権は憲法99条違反】
日本国憲法(Wikipedia)
第九十九条 天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。
安倍内閣自体が「憲法に違反している」
違憲政権に存在基盤がない事は明らかだ。違憲政権の閣議決定、新安保法制は全て無効だ。
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(2)安倍首相の前途に次々と湧き始めた不穏な兆し 永田町の裏を読む/高野孟(日刊ゲンダイ):阿修羅からQ&A形式で転載
http://www.asyura2.com/15/senkyo186/msg/510.html
32. 2015年6月13日 17:26:38 : rWn9PLlcps
一、そもそも公明党自体が政教分離を定めた憲法第20条に違反している件について。
第二十條
信の自由は、何人に對してもこれを保障する。いかなる宗團體も、國から特權を受け、又は政治上の權力を行使してはならない。
何人も、宗上の行爲、祝典、儀式又は行事に參加することを强制されない。
國及びその機關は、宗育その他いかなる宗的活動もしてはならない。
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二、そもそも砂川自身が憲法最高法規第99条違反(=内乱罪)である件について。
第九十九條
天皇又は攝政及び國務大臣、國會議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。
33. 2015年6月13日 17:35:03 : PtjY6oMrmE
>>32
創価学会は日蓮召集を破門されているから宗教団体ではない。
そのため政教分離には違反しない。
創価学会が違反しているのは、宗教団体でなくなっているため、集めたお布施は20万円を限度に、翌年にくりこくしするなら50%の贈与税がかかる・・・この脱税。
管理管財は仏閣扱いできないため、これも固定資産税の脱税。
34. 2015年6月13日 17:57:14 : rWn9PLlcps
>>33
創価学会は葬祭を祭主として主催するから宗教団体である。
>>33は幼稚園児ですか。それとも創価大学出身の司法法曹ですか。いずれにしても憲法を知りませんね、そもそも日本語の理解力が義務教育レベルに達していませんよ。
この小学6年女子に恥ずかしいと思いませんか?↓
小6が暗唱:日本国憲法前文! THE CONSTITUTION OF JAPAN
https://www.youtube.com/watch?v=ePPDNN_QxME
35. 2015年6月13日 19:27:03 : RhRcXm222E
違憲は当たり前。
問題は違憲が悪いのかと言う事。
国を守るのに違憲もクソもない。
熟成させてから、国民投票で決めれば良い。
しかし、熟成させる手順を踏んでいる間に日本は滅びるぞ。
当面の敵から国民を守ることのほうが先決だ。
消防署に電話するより火消しが先なのよ!
36. 2015年6月13日 19:48:10 : rWn9PLlcps
>>35
>消防署に電話するより火消しが先なのよ!
火着け盗賊が何を言う。笑止千万なり。
おまえらをお縄にすれば世界中どこにも火などつかないよ。
火消しより大事なのは普段の火の用心と盗賊改めだよ。
憲法は火つけ盗賊改めマニュアルだから、普段から憲法違反者を捕まえればよいのさ。
37. 2015年6月13日 20:02:04 : rWn9PLlcps
ここまでの議論で既に確定した事実だが、このように公明党は憲法違反のカルト政党だ。
外国であるフランスも国家として正式にそう認定してるだろ。
じゃあ次にいこう。
さて諸君、砂川最高裁判事は憲法99条違反内乱罪犯罪者だが、なにか意見があるかね?
<転載終わり>