いやーー、取らしてあげたかったなあトータルテンボスのお兄さんたち。ラストチャンスにM-1グランプリ。
1stラウンドのホテルフロントマンネタ、ついこの間『爆笑オンエアバトル』で見たばかりだったのですが、「お部屋のほうはシンゴー(シングル)」「和で来い和で来い」などをカットして、「ヤングだヤンガーだヤンゲストだよ」「林家ペーチャンネル」などを入れ込む、マイナーチェンジした箇所がぜんぶ新鮮味オンの武器として百発百中だった。
オンバトでまあまあだった「スッテンコロリンしたのかなぁ~」「スッテンコロリンしたんだよぉ~」に客席の反応が思いのほか良かったあたりから、コレ、ネタもろとも今日は大化けするかも!?と本当にわくわくしました。笑かされながらワクワクするという快感体験も、本当に月河、この前がいつだったか思い出せないくらい久しぶり。
「そうだな、ここらで漫才のほうもチェックアウトしよう」のオチも、オンバトと同じなんだけど、“道中”の行きっぷりがよかったぶん見事にスマートに決まった。審査員ラサール石井さんの「このネタ見るの2度目だけど、改めて今日また笑えた」にぴったり同意。
ネタによる、あるいはTPOによる出来の差が激しい彼らだけに、ファイナルラウンドでこれ以上の出来を維持できるかがいちばん心配だったのですが、その旅行代理店ネタがもうね、信じがたい抱腹絶倒の嵐。「5人ぐらい妄想だろ」から完全に引き込まれました。
“バウムクーヘン”→「喉バッサバッサになるだろ」に、去年の1stラウンドグルメレポーターネタでの敗退を絶対リベンジ!という意地が見えたし、「一緒に行こうぜ!」でノリがイケイケのたたみかけになってから「ちょうど背中が要らなかった」で客席から拍手が湧いたときは、よし、ラストチャンスもらった!(有馬記念は大ハズレだったけど)今夜はアンタらと一緒に乾杯!……と思ったんだがなぁ。
敗者復活戦からの勢いでサンドウィッチマンに1stラウンド得点1位を奪われ、結果ファイナリストのトップバッターになってしまったことだけが敗因だと思う。あの旅行代理店は02年ますだおかだ、03年フットボールアワー、04年アンタッチャブル、05年ブラックマヨネーズのファイナルネタよりは明らかに、着差にして1馬身1/2ぐらい水を空けました。
06年チュートリアルの“見立て妄想2連発”とは…クビの上げ下げかもしれないが(おい!)。
ファイナル演順がサンドより後ろなら絶対チャンピオンは彼らだったと思いますが、サンドも良かったしいまさらタラ・レバは止しときましょう。月河の2007年締め、クリスマスイブイブはトータルテンボスが幸せにしてくれた。本当にありがとう。来年カンムリ番組とか持ったら絶対見るよ。ホームページやブログにもバンバン書きこむよ。
「トータルテンボスのおジイさんたちだよ。」ってなっても、『笑点』や『笑いが一番』でずーーっと漫才見せてね。
心配なのはさなきだに最近痩せ気味のツッコミ藤田の顔色が、ライティングのせいかもしれないが妙に青白く見えたことだけです。
『オンバト』チャンピオン大会も間近。ちょっと色合いが微妙になって来ている同番組ですが、それはいまもういいや。とにかく彼らが頂点に立つ姿が見たい。
その他のM-1組は…明日以降じっくり腑分けさせてもらいましょう。