杉下「元高級官僚だけが狙われるとは限りません。官房長の奥様も警戒されませんと」
小野田「大丈夫でしょう、ウチのは本人が鉄砲玉だから」
亀山「……(誰がうまいこと言えと)」
被害に遭われた元・厚労省事務次官と夫人にはまことにご無礼な不謹慎な話ですが、こんな会話が思わず頭に浮かんでしまいました。
今日たまたま30~40代の野郎ばっかりとの打ち合わせ兼雑談タイムがあり、いまにも角田課長が珈琲飲みに来そうなヒマにまかせて、推理に花が咲く咲く。
「いかにも時期的に政治がらみのテロに見えるのがかえって怪しい、こういう事件こそズブズブの私怨殺人じゃないか」
「厚労省内の出世競争に敗れたヤツが犯人かもしれん」
「タテ割り行政で厚労省の割りを食う他省庁の偉いさんが後ろで糸引いてると見た」
「いや敵は本能寺、他省庁のトップ周辺が本命で、厚労省に注目と警戒を集中させるための前フリって可能性もある」
「いやいや、逆に省内だ他省庁だと見せかけて、本当は愛人の犯行だったりして」「女が宅急便装って来たら奥さん怪しむだろう」「いや愛人つったって女とは限らんぞ」「なるほど」……
……みんな、どんだけ『相棒』の見過ぎだ。
いや、月河もTVで現場レポートを見ると、黄色テープの向こうで米沢さんが血の靴跡撮影したり、ドアホンの指紋採取したりしてるような、「何でオマエがここに居んだよ!」というイタミンの声が聞こえるような気がしないでもありません。