イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

禍(わざわい)転じて鍋と為す

2017-12-18 14:28:12 | 芸能ネタ

 先日、離婚調停コンプリート大歓喜会見を開いた女優さん、“何が何でもカネカネ”な姿勢が強い印象を残し物議も醸しましたが、それよりアレ、その、何ちゅうの?野放しにして会見とかアナウンスとか生中継して可な物件なんでしょうか。

 もっとほかにすることはないのか。・・と言って貴乃花部屋郵便受け前中継を延々されてもそれはもっと不毛なのですが、あの女優さん、ここ半年ほどの間に何度かTV画面で見るたび思うに、必要なのは報道ではなく、医療ではないでしょうか。

 あの目つき、顔つき、話し方、所作、“双極性障害”という言葉が浮かんで離れません。「あの人は変わってていつもあんな調子だから」と薄笑いで通り過ぎていいレベルをとっくに超えていると思うんですが、カメラ回している人たち誰もそう思わないのかしら。

 少し前、引退するとか外国人男性と婚約するとかで久々話題を提供した重鎮落語家一家出身の女性歌手もそっくりな空気感ですが、あちらは生まれが生まれだけに“イタイけど笑えるからまだ可”との判断がギリ上回ったようです。

 今般の女優さんは、「とにかくカネにがめつい」という要約のされ方のせいで、“まじめに心配してあげる”というベクトルが一切向けられなくなっているようですが、所在地不明、謎のツイッター発信期間からだけでも、累積すると膨大な報道時間になっているので、視聴者の中には精神医療の関係者も幾らかいるのではないかと思うのですが、「ストップ!」の声は上がらないのかしら。

 どうも近年の動画投稿サイト全盛、あと公共・商業施設や街頭の防犯カメラ普及のせいで、皆さん“ヤバいものを見る”ってことに感覚が麻痺してませんか。最近はNHKのニュースでも、竜巻や水害といった異常気象、繁華街や住宅地火災などの速報で「撮影:視聴者」というテロップ付きのスマホ動画をオンエアするのが珍しくなくなりました。中には「撮って投稿してる場合じゃないだろ避難しろよ!」と焦るような臨場感あふれ返る作品もあり、撮影者はそれなりに使命感や達成感をおぼえているのかもしれませんが、遠く離れてTV画面を通して見ているこっちのほうがよっぽど気が気じゃないこともあります。

 あの女優さんも、エネルギーだけなら竜巻級でも人を傷害したり器物損壊したり、もしくは自傷したり等の“実害”がないから野放し閲覧に供して可とされているのかしら。

 数か月前亡くなられた、有名歌舞伎俳優夫人のがん闘病ブログも話題になりましたが、ご本人の覚悟や込めた思いなどとは別に、病んでいる人のいままさに病んでいるさまを小説や映画のように消費して「勇気をもらった」「立派だ、偉い」「ありがとう」とリアクションするのもコレどうなの?と折に触れ思っていました。今回の女優さんは肉体は丈夫そうですが、明らかに内面が普通じゃないと思える挙動を公開して、というかいちいち追尾して“面白がる”“興がる”ベクトルだけというのも別な意味でどうなんでしょう。さすがに「勇気をもらった」という視聴者はいないでしょうけど。

 離婚成立した元・旦那さんはやっとせいせいしたところでさすがに心配のベクトルはなくて当たり前ですが、女優さんご本人の、お母さんは生電話してたから健在なんじゃないのかな。本当に健在だとしても相当ご高齢でしょうけど。若い頃からこんな感じの娘だったから普通だと思っておられるのかしら。双極の“高い”ほうのピークは数年から十数年続くこともあるので、本人はもちろん、親しい人たちも病的な状態と認識しないため発見が遅れるケースが多いそうですよ。

 もっとも、じゃあ「“普通”に戻してあげる」のが最善の道として、その“普通”がどんな状態を指すのかも微妙ではあります。彼女の場合ああいう状態で本当に実用になる鍋とか棒(って何なんだ)とかを企画製作して商売として成立してるわけで、“実害”どころか多くの人に実“益”ももたらしてるから、「ストップ!」がかからないのかなあ。なんだ結局カネか。カネさえ入ればいいのか(投出)。

コメント
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