イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

眞子さまは結婚できるか ~KKに論じられない~

2019-12-03 15:48:19 | ニュース

 令和となり新天皇陛下即位にかかわる一連の儀式がひとまず終了したこともあり、11月30日が秋篠宮殿下五十四歳のお誕生日ということで設けられた恒例記者会見では、しばらく話題の最前線から遠ざかっていた眞子内親王のご結婚問題が、またもや浮上してきました。 

 婚約延期発表が昨年2月ですから、ぼつぼつどうなってるのか訊きたくてウズウズしてた向きには、格好の質問チャンスが訪れた!といったところで、気持ちはよくわかる。

 ただ、いま時期に秋篠宮殿下にコレ訊くのは、酷な気も。これ、現時点では長女=内親王の“婚約・結婚問題”ではなく、“娘と彼氏の恋愛問題”の域に、未だあるじゃないですか。

 一昨年5月だったか、“眞子さまにラブラブお相手”報道に始まる一連の流れで、秋篠宮パパ、もしくは紀子ママが主導した局面が一度もない。最初っから、“若い二人が、学校中心の、若い人たちだけの生活時間の中で出会って惹き合い惹かれ合っていった”延長での婚約話、将来の結婚話です。

 ここで、おもにNHK朝ドラ関連で何度か書いたのですが、“恋愛”“家族”は、本質的に利害が対立します。家族が大事で大事で命に代えても家族を守り幸せにしたい精神の人は恋愛体質にならないし、恋愛してもたいがい本人も相手も苦しみうまくいきません。逆に恋愛まっしぐら、恋愛成就両想いこそ人生の目的で恋愛していないと灰色に感じられるタイプの人は、どこかの時点で家族と、少なくとも精神の上では決別しなければならず、絶縁はしなくても疎遠をもって良しとする人生になります。

 「家族っていいね素晴らしいね」を謳い上げるのが最大使命であるNHK朝ドラで、ヒロインが恋愛しだすと一気に物語が嘘臭くなり精彩を欠くのはこのためです。恋しても輝くヒロインは、ほぼ例外なく“夢見た職業・職域での成長出世プロセス”か、“家族が信頼し祝福する、同じ地域社会の幼なじみ”から相手を見つけ両思いになり、多くは子をもうけ、自前で新しい家族を築いてその価値観に融け込んで充足していきます。

 いまの秋篠宮さまにとって、いちばん自ら状況コントロールしにくい、対外的に説明し所感を述べにくい話題が長女さんの件、になっていると思う。どんなご家庭でも、幼稚園~小学校低学年くらいまでは可愛くて可愛くて、パパだいちゅき~だった娘さんが、パパより手の込んだチョコをバレンタインに贈る男の子が外にできたあたりから、急坂を転がり落ちるように話しかけづらく、「学校最近どうだ」程度の質問さえしにくくなっていくものです。

 秋篠宮パパが「(長女と)結婚について話をする機会はありません」「最近ですと即位礼の一連の儀式については話をいたしました」とお答えくださったのは、良くぞ正直に・・と思い、ほとんど同情しました。いまの秋篠宮家では、長女さんの婚約結婚どうなんだという話は“触れると家の中の空気が妙になる”話題のリスト筆頭なはずで、家族全員いちばん避けたく思っているのが本音でしょう。伝統儀式の式次第や手順の様な、すでに昔から決まっていて誰も動かせない事柄を、決まった通りになぞって「これこれだね」「そうですね」と言いかわすのが唯一いちばん安泰な会話のタネ。

 こういう時期ってどんな家族にもあるんじゃないかなあ。聞き回ってみたわけじゃないけど。窓から空を見上げて歴然と曇っていれば「雨になるかもな」と言えばいいんだけど、それすら家族の誰かに「雨なんか降らないわよ」と言われそうで、それに続いて「雨になるから外出すんなって言いたいんでしょ、そうに決まってるんだから」とインネンつけられそうで言えないでシャーとカーテン閉めるみたいな。ありますよねぇ、そういう時期。お子さんがいればそれなり、思春期に踏み込んでいればさらにそれなり、子がいなければまたそれなり、舅姑もしくは嫁・婿と同居ならこれまたそれなりに。“家族”って、或る時は世界一息苦しい空間なんです。

 秋篠宮パパが勇躍コントロールできるようになるためには、すでに眞子さまと小室さん“だけ”で発祥したストーリーが長く続き、“だけ”で織り進まれ過ぎている。

 いまさらこんなこと言っても後出しになりますが、眞子内親王のように“この家族に生まれ、血を引き、この家族の一員であることが、存在価値のほぼすべて”である人に、本当の意味での恋愛と、恋愛発のゴールとしての結婚が可能なものかな?と懐疑的にならざるを得ません。いや、小室さんの将来進路がどうなるとか生活力がとか、お母さんの金銭トラブルがどうなのかということは、関係あるようで、あまり無い。

 どこかで秋篠宮パパが、紀子妃ママと、タッグを組んでも組まなくてもいいからなんらかの形でいっちょ噛んで行って、“家族主導で家族からスタートする”案件へとハンドルを切っていかないと、若い人同士の若い熱意と集中力・持続力にまかせていても、おさまるところにおさまらない気がするんですけどね。

 本来、恋愛に向かない生まれ育ちの人が、家族を振り切り有無を言わせないような“自分で見つけて自分で惚れた相手”と手に手をとりあって貫き通すていの恋愛結婚を、達成できるものかどうか。

 いや、ご両親じゃなくても、お祖父ちゃんお祖母ちゃんや、伯父さん伯母さんいとこさんでもいいんですけど。そういえば秋篠宮家ってファミリーの中でどこか全員異色で、容喙を快しとしない空気がありますよね。

 逆に言えば、全然価値観や生きる姿勢の違う庶民家族が敬して距離置いてくれず、簡単に接近して、食いつきに来られそうな隙がありありでもある。

 まぁ、思想信条の自由、恋愛を含めて心で思うことの自由は保障されている国なので、若い人同士でどうにか達成できてほしい・・・と思ったら、あの一族の皆さんには憲法で言う基本的人権は無いのでした。


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