民主党最高顧問渡部恒三さん。同党代表小沢一郎さんに続いて、「参院選で与党逆転できなかったら政界引退」の意思を表明しました。
……て言うか、まだ議員やってたんか、渡部さん。
故・元総理竹下登さんの自民党総裁選のときだったか、「竹下登センセイの時代がやってまいりましたッ!」ってクチ三味線、太鼓叩いてた人ですよね。あの映像はTVで、何度も何度も流れてました。
早稲田大学雄弁会出身。1969年初当選で当選13回、雄弁会のわりにはいまだに福島弁まる出しの庶民的な雰囲気が買われたのか、回りまわって野党民主党の“最高顧問”になってたことも…て言うか“小モノの集まり”のイメージの強い民主党に“最高”なんて付くご大層なポストがあったこと自体も、このニュースで初めて知りました。
1932年生まれ、75歳。「与党逆転ならなかったら」なんて条件付けなくても、普通にもう、黙って静かに引退されていい年齢だと思うんですけど。福島4区。地図で言えばどのへんなんだ。“アタマがつかえて”立候補できないでいる後継世代とか居ないのかな。
一方、小沢一郎さんは同じ当選13回ながら、こちらは42年生まれ65歳。政治家の世界ではまだもうひと花のあっていい年齢かもしれませんが、突然体調すぐれなくなったりしますしね。ペースメーカー入ってるらしいし。岩手4区。こちらも4区か。水沢市。地元行ったら断トツの、頼れるセンセイなんだろうなぁ。
こうなると、喩えが非常に不謹慎だけど、“難病手術のために海外渡航しようとする子供の親御さんが募る街頭募金”みたいな様相を呈してきますね。
有権者が「小沢さん、渡部さん、辞めないで!」「辞められたら淋しいから民主党候補に投票するわ!」という気持ちになって、票が入ると踏んだのかな。
「そうか、民主党が負ければアイツら政界から居なくなるのか、せいせいするなあ」「だったら民主党候補には入れないこったな」って方に行ったらどうするんだろ。
まぁ、小沢さんは党首だから、責任問題という意味で宣言したのかも知れないけど、渡部さんのほうは“クビかけたときの自分の集票力に自信”というより、年齢的に“前々から辞めるタイミングを探っていた”と受け止めてあげるべきかもしれません。長い間お疲れ様でした。
……って、勝ったら辞めないんだっけか。
『金色の翼』第6話。弟・玻留の狼藉を詫びに訪れた修子に、わざとチョッカイ出して殴らせるように仕向けた槙、「今頃きっと後悔してる、オレを殴ったことで、あのテの女にはかえって心に深い楔(くさび)となって残る筈だ」と自信たっぷり。どんだけ女心に精通してる気だ、この恋愛冷血動物は。
理生とは共謀成立したけど、やはり槙は彼女に対して“愛しくてたまらない”“何としても幸せにしてやりたい”なんて感情は抱いてないですね。
槙が兄の殺人容疑の飛ばっちりで、セツの世話になってホテルで働くことを余儀なくされた7年前、理生はすでに母が離婚、伯母セツの庇護下で大学にかよい、夏休みだけ島に来るという生活だったらしいので、“カネと義理に縛られた者同士”、年齢も近いので同病相憐れむ的な共感はあったかもしれず、理生のほうは男の槙に頼り甲斐とか、自分の人生のリセットボタンを望み見るうち恋心に似たものが芽生えたかも知れないけど、槙にとって理生はむしろ“この娘(こ)がいる限り、1人で勝手に自由になるわけにはいかないな”という“重石”のような存在に近い気もします。
修子に向かって「あなたにとっては僕らなんか幾ら傷つこうが、旅の途中に蹴飛ばした石ころみたいなものなんだから、心配するふりなんか結構です、とっとと島を出て行けばいい」とイチかバチか売った勝負、「蹴ったほうにも痛みは残るのよ、いいわ決めました、島に残って理生さんの力になるわ、あなたに何と言われようととどまります」と修子も意地になって買ってくれました。
うっしゃービンゴ!槙の思うツボ…と思いきや、立ち去り際の修子、“あなたたちが結局おカネ目当てなのはお見通しよ”を匂わせる表情も見せていました。
大して贅沢の味も知らなそうな使用人カップルの身が立つ程度の額なら、有無を言わせず置いて去れば300億$の未亡人、済むことなのにあえて意地を張って?島にとどまる修子の心中や如何に。
まぁ、いままでのところは、ガレージでの初2ショットで修子が自分の身分を明かさず「コーヒー農園で働いていた」とぼかしていたことで槙に負い目ができ、弟の不行跡でさらにつけ込まれる隙を与えてしまいましたが、“2歩リード”のはずの槙も「ご兄弟は?」と古傷に触れられた二度目の対面で思わず「世界一裕福な未亡人がよく言うよ、それ(機械いじり)もコーヒー農園で覚えたんですか」と、“相手が大金持ちと知るとナーバスになるヤツ”という本質的な弱点をさらけ出してしまっています。
原点に戻るとホテルの上客と従業員ですから、はなから駆け引きとか勝負が成立する対等な関係ではなく、お話の組み上げ方としては多少強引な感は否めませんが、どうやら“土俵”はととのいました。
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