檀れいさんのTVCMで知ったSUNTORY金麦、飲んでみましたよ。本格的に“冷やし泡もの”のシーズンを迎えて、ますます場所取り競争激化する冷蔵ケースの中で、ディープブルーと金のパッケージは、とりあえず異彩を放っています。
“リキュール(発泡性)①”の表示を見ると、「酎ハイみたいに甘いんじゃないの?」とちょっと引きましたが、飲んでみると結構キレもある。
同社のジョッキ生に比べると、ミズっぽくなくしっかりしているようにも思います。
ホップ香、ホロ苦(にが)感など本格的なビールらしさを求める人には物足りないかもしれませんが、ふと20年以上前、初めてUSAに行ってNYに4日ほど滞在したときのことを思い出しました。昼間っからオイスター・バーでハイネケンやバドワイザーをグラスで飲んで仕事に戻って行くビジネスマンが多いのにビックリしていると、渡米慣れしているツアー仲間が「バドライトなんてアルコールのうちに入らない、ソーダ水みたいなもんだよ」と教えてくれたものです。
月河はどうしてもいまだに思考が「九時五時」に縛られているので、ビール系、冷やし泡系というと「暑い日の仕事終わりの日没過ぎに、夕食のお伴に」と考えがちなのですが、金麦などこのテのニュージャンル発泡酒は、むしろ日の高いうちに“ダ水(すい)”感覚で喉ごしを楽しむほうが合っているのかも。
もっとも、あの頃背広ネクタイのニューヨーカーたちがクイクイ飲んでいたバドライトはalc.3.6%。一方、金麦など最近の大方のニュージャンルは5%。
人体実験じゃありませんが、5%の350ml缶ひとつ空けて、「これから午後の一仕事」って言われたら、月河はちょっときついなぁ。
そう言えば、NYの白人ビジネスマンは、傍で飲み干す量を見てたら「“ホロ酔い一歩手前”ぐらいは行ってるんじゃないの?」と思っても、全然顔が赤くなりませんでした。アルコール分解能力が高いんでしょうね。身体が大きいから、肝臓もデカいのかな。
昨夜帰宅すると、高齢家族その1は『必殺仕事人2007』を視聴中。
どうかなと思われたジャニーズ事務所の3人(東山紀之さん松岡昌宏さん大倉忠義さん)はまずまず頑張っていたようですが、「演出が勿体ぶってまわりくどい」との高齢家族評。まぁ必殺シリーズ、筋立てはシンプルですからね。
コメの飯が軽く一膳しかないのに、おかずが盛り沢山、味付けが濃すぎたってことかな。
月河は買い物を片付けながら音声だけ聴いていましたが、見せ場の仕事シーンで『思い出の糸車』やら、西崎みどりさんが歌ってたのやら、過去必殺シリーズの主題曲がインストで入るのはちょっとやり過ぎじゃないかなと思いました。
高齢家族その2は別TVでブルース・ウィリス主演『シックス・センス』を視聴中。こちらはラストの大オチも含めて、高齢頭脳の読解力にはトゥーマッチ、ベリーマッチだったみたいです。とにかくうちの高齢家族はその1も2も、ゴースト、エイリアンのたぐいはまったく受け付けないんだ。『四谷怪談』でさえ意味がわからない。
「あのピンクの寝巻きの顔傷だらけの女性はお母さんじゃなかったの?何故あの子に怒ってたの?」「アタマの後ろ血だらけの男の子はあの子のお兄さんでしょ?」「結局あの人たちを殺した犯人はわかったの?」ってぜんぶ説明しなきゃならない。だからそれはねぇ…「あぁダイハードの人は警察じゃなくてお医者さんだったの?」……そこで躓いたか。大オチ以前に。根本が間違ってるっつうの。
「あの子が事件の手がかりを握っていて、それで護衛してるんだと思ってた」…『マーキュリー・ライジング』と混じってるし。
ひとしきり落ち着いてから、NHK総合で再放送の『怪奇大作戦セカンド・ファイル』。BSでの本放送時、唯一フルで観られなかった『ゼウスの銃爪』を視聴。
これ“某国工作員”のくだりは、本当に要らなかったということが改めてわかります。“人間の生々しい悪意”と“先端科学”との悪しき協奏を描くべきシリーズなのに、ここだけ何だか人間の顔の見えない謀略サスペンス風。しかも呈示されただけで、回収なし。
ヒッチコック監督の『引き裂かれたカーテン』的な“マクガフィン”ととらえればいいのかな。
それにしてもこの『セカンド』シリーズ、ヒューマンドラマに重心を置くのは結構なんだけど、元祖『怪奇』を小学生時代に楽しんだ者から観ると、全体に、身の毛もよだつような怖さが薄かったのが返す返すも惜しまれます。
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