正月恒例の特別番組の中でここ数年落としていない『NHK 新春テレビ放談』、2020年も1月2日PM10:00~の放送。
女優松本まりかさんのローで熟で微ハスキーなナレのおかげで?今年は心なしかアンニュイに、ミスティな雰囲気でスタートしましたが、個人的に振り返れば2019年は本当に近来稀にみる、テレビ番組をしっかり見なかった年でした。
同番組の人気コンテンツランキングでも「あぁ、これは毎回もしくは、ほぼ毎回、見てたわ」と思うタイトルが“話題になったベスト10”の中にひとつもない。
辛うじて、2位『相棒』はいまだ見てるか。Season17ぐらいから録画溜めては足かけ三日か四日がかりで再生視聴が多くなってるけど。
自分でも信じられないんですが、放送前かなり期待していた『仮面ライダーゼロワン』も3週、2月からの『騎士竜戦隊リュウソウジャー』にいたっては1週でダウンしました。
2018年度の『快盗戦隊ルパンレンジャーvs.警察戦隊パトレンジャー』に、関連書籍を含めて精も金も尽くし果てたということもあるんですが、ここへ来てテレ朝スーパーヒーロータイムの朝9時台移行というのが、2017年10月からの2年あまりで、ジャブ累積のようにこたえてきたなぁと正直思います。7時台のほうが、早起き身支度が確かにちょっと大変だけれど、家族や世の中がフル回転する前に自分だけの時間としてポケットに入れられた。
9時からだと、『リュウソウジャー』が終われば10時です。日曜の10時、特に日没の早い11月頃以降の感覚だと、すでにお昼待ちです。もう自分の時間ではなくて、家族の時間、ひいては社会・世の中の時間です。あぁいま放送してるな・・と思っても、すでに“社会的”にエンジンかかっちゃってるものを、個人の享楽のポケットに滑り込ませるのはすごいエネルギーがいる。
編成としてもどうなんでしょう。より感覚的でシンプルで明朗な就学前向けスーパー戦隊の前に、主知的でSFっぽく小劇場的でもある、コンプリケーテッドな令和ライダーが来るというのは。枠移動して2年そのままということは、特にクレームの嵐も、視聴率や玩具・お菓子等の売り上げ落ち込みもなく受け入れられているんでしょうかね。
まぁ、最近の右肩上がり(下がりか)の少子化の流れからみて、ドンズバ小学校中~高学年のお兄ちゃんと、幼稚園の弟くんがテレビ前の特等席をタッチ交代する家よりも、二次元何でもオーライな大きなお友達がひとりで8時半の『プリキュア』シリーズからまるっと1時間半かじりついてる世帯のほうが優勢で、制作側もそういうお客さんを想定して作っているかもしれない。
こんな、とっくに既定の現実になった状況が、いま頃になってこたえてきてテレビ視聴が仮死状態化するのは、なんだか“テニスの二日後に筋肉痛”のようでもあり、要するに個人の加齢変化にすぎないのでしょう。自覚症状がくるのに時間がかかる。
アナログ人間でおウチ志向の月河でさえこんなに摩擦係数高まっているんだから、テレビ番組、特にスポーツイベントや時事ネタ、災害やアクシデントのニュースでブーストの恩恵のない、連続モノの制作者の皆さんは苦心惨憺でしょうね。
・・・・とはいえ、こんな中でも、完走したタイトルはちゃんとあるから我ながらしぶとい。「忙しい」「時間がない」は「やる気がない」とイコール。テレビ番組においては「面白くない」「興味がない」とイコール。おもしろいと思えば、寝る時間削ってでもやっぱり見るんです。続きは『テレビ放談2020』の感想も含めてこの次。
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