イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

COMPAGNO

2009-08-10 22:52:06 | ニュース

出先の待ち時間のTVで、あれ、どこ系チャンネルだろう?『はぐれ刑事純情派』の再放送やってたからテレビ朝日系かな?お昼前のニュースで、もう酒井のりぴーの資料映像はたくさんだよ…と思っていたら、いきなり来ました「元・名子役マーク・レスターさん“マイケル娘の実父は私”」。

先般の葬儀でパパへのメッセージを披露し世界の涙をさそった11歳のパリスさんが、マイケル・ジャクソンさんの元・夫人デビー・ローさんと、マイケルではなくマーク・レスターさんが旧友のマイケルのために無償提供した“種”で誕生した子だと言いたいみたいなのですが、いまさらそんなことバラされても涙でパパにお別れ言ったお子さんの心情踏みつけだろうとか、“無償”提供したのが遺産の額聞いて惜しくなったんじゃねえかとかそんなことはどうでもよろしい。

『小さな恋のメロディ』『オリバー!』のマーク・レスターさん、健在でしたか。51歳ですって。マイケルと同じ1958年生まれだったのだ。活躍時期は近接していたのに、マイケルがハイトーンヴォイスの天才少年からメジャーなアーティストの軌道に乗った80年代、きれいに入れ替わるようにマーク・レスターのほうはぷっつり見かけなくなっていたので、精子提供するほどの交友があった自体クリビツテンギョウです。それにレスターさんってアメリカではなくイギリス国籍じゃなかったかな。最近はマイケルも、アメリカよりイギリスでの人気でもってたような話も聞いたから、接点はあってもおかしくないか。

それにしてもマイケル・ジャクソンって、エリザベス・テイラーとかブルック・シールズとか、マコーレー・カルキンとか“幼くして有名になり大人そこのけのマネーメイキングした”芸能人が本当に好きだったのね。私有地に“ネヴァーランド”と『ピーターパン』から取った命名をしているように、“永遠のジュヴナイル”“成熟も老いもしないチャイルドフッド”を愛していたことは確かなのでしょうが、それと同じくらい“(カネのため、大人家族を喜ばすためのショウビズに明け暮れ)失われた、還らない子供時代”という“イメージ”を終生愛惜し続けた人だったのだと思う。

レスターさんの今般のカムアウト(←真実ならばね)は、「オレにも親と名乗る権利がある」という含みがあるだけに、子供への愛とは別にどこか浅ましさが漂いますが、とにかく、生前、関わった誰かが何かを言うたびにもの悲しさがつのる人ですマイケル。

それにつけてもマーク・レスター51歳なあ。ラウンジのTVなので音声詳細は聞きとれず、絵だけ見ましたがちょっと鶴見辰吾さんをがっしりさせて英国版にしたみたいな感じでした。往年の人気子役で成人後は活躍しなかった人というと、忘れかけた頃に風聞する噂は大体ろくなものじゃありませんが、今回は犯罪じゃないしね。そんなに見る影もない老け込み方でもない。90年代にどこかの媒体の“あの人はいま”企画で、芸能界ではない堅気の世界で、結婚して子ももうけて真っ当に暮らしていると伝えられた記憶はかすかにあるかな。

『メロディ』や『オリバー!』よりは、学校の映画会で観た『野をかける白い馬のように』が印象深いですね。月河と同年代の女子仲間ではなく、むしろそのお母さんたちのほうが熱く「かわいー♪」連発でした。一緒に成長して行く同年代のファンより、大人観客から“「かわいー」攻め”に遭うと、演技者として芸能人として、大人になって行くのは確かに難しいかな。“大人になる”ということは“「かわいー」と言われなくなる”ことでもありますからね。

加藤清史郎くんもがんばれよ。“撤退する勇気”もときには必要だかんね。進学休業とか挟んでもいいから、尾美としのりさんみたいな俳優になってくれたほうが月河は嬉しいがな(その頃月河年いくつだ)。

『夏の秘密』51話。後半戦残り3週です。紀保(山田麻衣子さん)が延々“みのりの死の真相”と“芽生えたところでみずから断ち切ったはずの伊織(瀬川亮さん)への未練”に低回してここのところやや精彩を欠いているのに対し、周囲の脇役さんたちは設定1年経過で瞠目の変貌を遂げていて飽きさせませんよ。

伊織との結婚がととのいつつあるフキ(小橋めぐみさん)への大逆転を胸に秘め、大手の何者かの意をうけて、ひそかに近郊の地上げを画策する、いまは宅建主任にして不動産仲介業のバカ…じゃなく若社長雄介(橋爪遼さん)、姉フキが実家を再興させ仲間はずれの割り切れなさから雄介に気持ちを寄せて行くセリ(田野アサミさん)、紀保の伊織との再接近を奇貨として再び龍一(内浦純一さん)に猛アタックをかける杏子(松田沙紀さん)に続いて、その杏子にひと目惚れしちゃった元・引きこもりの柏木(坂田俊さん)のキャラチェンジが群を抜いてものすごいことになっています。

つい1年前は「人と話すのが苦手」とこぼしていたのに、杏子が訪ねてくるや、オマエどこのウェイターよ?ってくらい無駄に愛想はいいテンションは高い。杏子に自己紹介するのに、いまにも「木ヘンにホワイト」とか言い出しそう。

しまいには伊織に「(夕顔荘が建て替えになるなら)マンションでも買おうと思って」「プロポーズするにしても、いまどき博士号で嫁さん来てくれるほど世の中甘くありませんから、やはり不動産かなと」…不器用理系くんだとばかり思っていた柏木ってば、いつの間にそんな現実的世間知を。“肩書きより不動産”に行くあたりはやはり定住稲作農耕文化の、農家のせがれの土着的DNAかな。

柏木さんが杏子さんに気持ちがあると気づいたときのフキの表情が、いつものことながら小橋さん確かな表現力。自分は伊織と“もうボールがカップに落ちる音を聞くだけ”と思っているので、自社の従業員である柏木の恋路を応援するのも、“雇い主として、上司夫人として当然の役回り”、そして“強く思い続ければ夢は叶う、私は叶えた先輩よ”というイタい思い上がりが火花のように放射する。本当にフキは深読みが楽しいキャラです。

それに比べて紀保は、いまちょっと鬱が入っている思考状態とは言え、伊織とこっそりカフェで待ち合わせし杏子への疑惑を打ち明けてみのりの部屋再捜索を願うにしても、「俺たちはもう次の季節に向かって歩き始めてる、一年かかってやっと自分の人生を取り戻したんだ、いまさら過去に戻ろうとは思わない」と拒まれたときの表情など、そこまでとげとげしくせんでも…と思ってしまいますね。いま少し、伊織から見てとりつく島のある表情を見せるとドラマ自体もぐっと色っぽくなるのに。

でも、紀保のこういう良家令嬢らしい“女”使いの稚拙さ生硬さがこのドラマの味になっていると言えなくもない。最終話まで3週“しか”ないと思うべきか、3週“も”あると思うべきか。

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