マンションのお隣さん、ひとり住まいで通常は静かなんですが、10日~2週間に一度ぐらい洗濯機を盛大に2時間以上回し続けることがあって、それが大抵朝方の4:00台。洗濯機のある浴室脱衣場が月河の寝ている部屋の真っ隣なので、音と微振動で思いっ切り叩き起こされます。朝刊が玄関に届いて高齢家族の寝床まで運ぶのとだいたい同じ時間なので、戻るとたいがいまた眠ってしまうのですが、洗濯機のモーターが老朽してきたのか、来客続きで寝具類の総取っ替えでもしたのか、今朝はどうにもゴーゴー耳障りで眠れず。
朝食後に自分ひとりのためにレギュラー珈琲淹れてみましたが、効いたかどうか。
『麗わしき鬼』は第37話。いまが苦しいところかもしれません。結婚する気満々の洵子、どうして水上みたいなあからさまに怪しい男にまんまと引っかかるかなぁ。30歳になんなんとするまで、「ワタシ男嫌いかも」と思い込んでいたから、免疫がなく、いま大都市圏を騒がせているはしかと一緒で、罹ったら重症、ってことなのか。
気がつけば水上、目つきは悪い、顔色はナマっ白い、医者のくせに妙にカラダ引き締まってるし、何より、みちるちゃんの店IKIの常連だった男じゃないか。それはいいのか。
英矢も「あの男とは結婚するな、理由は私が好かんからだ」とか説得力のない説得してないで、「学生時代からゲイの店に足しげくかよっていた男だぞ」と言えばいいのに。父が娘の結婚希望相手に出す駄目の材料としては、こっちのほうが一般的通用性が高いと思うけどな。このドラマの中では“ゲイは(それ単体では)不問”という不文律がある模様。
水上の邪悪さは、家付きの院長令嬢である洵子の入り婿になって逆玉財産狙いというこすっからい了見にあるのではなく、“下半身の快楽にもの言わせれば女は言うなりにできる”“まして妊娠させれば(以下略)”と信じて疑わない“唯淫主義”みたいな世界観にあります。顔アップ改めて見ると、唐橋充さん、細おもてで、描いたような細眉、下顎受け口で、顎先尖ってて、『仮面ライダー555』で蛇の特性を持つ怪人役に抜擢されただけのことはある風貌なのな。『踊る!さんま御殿』出演時にアーティスト眼鏡常用してるのは、爬虫類風目ヂカラを緩和させるためだったのね。この人は『555』での海堂のような“ズッコケ”“ハチャメチャ”方向の味付けがないと、地顔が邪悪顔なんだな。
英矢の反対も、血縁ないがゆえの父→娘の愛を超えた邪念が混じっているので、観てて気持ちのいいものではない。全体的に、洵子の結婚するしないの話はもういい加減にしていただきたい感じ。前にも書きましたが、中島丈博さんの脚本は男女関係、寝た寝ない、抱く抱かれるがひたすら記号としてしか扱われないので、ベッドシーンが増えてもさっぱり色っぽくなく、画面がパサパサしていく一方。
ヒロイン大人篇になってから、地味に目にとまるのは、交通事故と中絶手術のあと悠子が病院から行方不明になったとき慌てふためいていた看護婦・黛(まゆずみ)(平田まりさん)。責任とって退職なんてこともなく、12年後も眉川総合病院で、リニューアルした淡ピンクの制服着て、むしろ若返った感じで婦長級・兼院長室秘書みたいなたたずまいで勤務してます。高校生篇では血相変えて妊娠検査薬もらいに来た洵子お嬢さまが、いまや一人前の産婦人科ドクター面して分娩室仕切っているけど、黛さん、内心は「ケッ世間知らずのアホ娘が」とか思ってるんじゃないかな。もう3回ぐらいOPクレジットに出ているのに、いまだ“黛”だけで下の名前がついてないのがなんだかかわいそう。主人公たちの一族が“マユカワ”で“マユ”かぶりというのも安直な命名ですよね。中島さん、思いつきで付けちゃって、後から「あらら、かぶってたわ」と引っ込みつかなくなってたりして。
明日は消息のわからなかった悠子カムバック。昨年、同じ4~6月期、同じ全65話で放送されていた『偽りの花園』ではどうだったかな?と思ったら、37話では満州から顕彦の妻としてユリエ=美琶子はすでに帰国、まだ記憶を取り戻さないまま、夫に愛人がいると栄子に告げ口されて新橋に偵察に行き、夫には面当てに釘を仕込んだパンを…というくだりをやっていました。ユリエは美琶子なのか?瓜ふたつの他人なのか?美禰子とのいきさつの記憶はあるのかないのか?というところで、ここらへんが全65話中テンションのピークだった気もします。『麗鬼』はどう考えてもまだピークが来ていないので、洵子結婚で低回が続いたここから、再度上昇しなければいけませんが、どうなることか。
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