6月1日のエントリを書いてからパソコンが不調をきたし、思いがけずしばしのネットアクセス隔離期間となったためお気に入りの行きつけサイトともご無沙汰していました。
情報源は紙の新聞と紙の雑誌、テレビ、ラジオと、久々の純アナログライフへの回帰も悪い事ばかりではなかったんですが、先週末にめでたくリカバリー成って帰還。
この間に2020サンリオキャラクター大賞の結果が発表になってました。
1位シナモロールくん。白肌に青い目、魔性(?)の笑顔。やっぱり強いですね。あの、空も飛べちゃうたっぷりお耳も強さのモトかな?いつかツイッターで、“シナモンお風呂でアイス食べ中”の画像があったんですが、お湯に浸からないよう頭の上で右左、キュイッと交差させてまとめて入るのね。ターバンみたいで可愛いのなんの。男の子(=オス犬)という設定なのにとても乙女っぽい。
2位のポムポムプリンくんが、プリンとカラメル色の甘めカラーリングで“ゴールデンレトリーバーの男の子”という設定にもかかわらず、ぽっちゃり体形で食べ過ぎを気にして(気にしても食べる)、ウォーキングや体操につとめていたりなど微妙にオジさんぽいのと好対照。ここらへん、月河の分析通り、“人間が人間を好きだから”こういうキャラクターが愛されるのよね・・という好見本を提示してくれています。
のほほん系のプリンにはジャーマネのような、お母んのようなマフィンくん(=ハムスター)がいつもついてて、無尽の食欲にブレーキかけたりジョギングのペースメーカーしたりしてくれてるし、天使シナモンにはライバル?をもって自任する、ちょいワル小悪魔キャラ・ルロロマニック(=ベリーとチェリー)がいる。持ち味を際立たせてくれる、脇役も配置してもらっているわけです。もう、かつての五社協定時代の映画会社お抱えスターか、宝塚各組のトップさんの域。
気になっていた歯ぐるまんすたいるは「ココに到達しなかったら翌日からツイッター休止」と宣言したデッドライン=33位は達成できませんでした。あちゃー。・・でも、昨年51位から目標にあと一歩の34位まで急上昇した功績を認められて、ツイッターはめでたく存続決定したようです。
なんか、伸び悩みタレントの事務所仕込みの炎上商法っちゅうか、“休止するする詐欺”みたいでもあるけど、彼のツイッターはサンリオのキャラ内ではちょっと異色な、昭和な粘っこい描線でおもしろいので、まずは存続で良かった。
人気投票と言っても、稼ぐのはグッズ、それも大賞投票期間に何弾にも分けてリリースされるスペシャル期間限定モノの売り上げなのに、今年は全国のショップが期間の大半営業自粛中で、しかも我らが(誰らがだ)歯ぐるまんはそもそもグッズの点数が少ないので、ファンのオンライン投票に多くを頼ったわりには大健闘と言っていいでしょう。いや言ってあげましょう。
月河の推しでは、ぐでたま12位。妥当ですがチョット物足りないかな。ベスト10内は確保してほしかった。同じ“非動物・食べ物系”のKIRIMIちゃん17位、こぎみゅん13位、動物由来ではあるけれど同じ“おうちでだら~系”の後発・まるもふびよりモップくん21位辺りには、もっと突き放して差をつけてもいい風格があるんですけど、ぐでちゃん。でもイギリスでは2位なんですよね(1位クロミ、3位シナモロール)。イギリス人って、フランス人やイタリア人ほど食にこだわりがなくて粗食そうな分、たまご料理はめっちゃ好きそうだしね。ポーチドエッグとかスコッチエッグとか。
月河ハコ推しの“はぴだんぶい”ではポチャッコが最高位3位。ここ数年の、ポチャのじわじわ右肩上がりっぷりは侮れないですよ。2017年10位から、18年6位、19年5位ときて、今年ははぴだんぶい効果も貢献してついに表彰台。1位シナモン2位プリンとともに“犬キャラ”の金銀銅独占となりました。
他メンはこの“犬トレンド”のワリを食ったか若干水があいてタキシードサム10位、けろけろけろっぴ11位、バッドばつ丸14位、ハンギョドン15位、あひるのペックル16位と爆発しきれなかった感じですが、これだけクツワを接したのはやっぱりユニット効果ですな。特に、香港では3年連続1位の盤石さを誇りながら国内総合では20位台半ば程度に甘んじてきたペックルくんの躍進には、ファンのはぴだんぶい愛を感じます。やっぱり、ユニットとなると、どのメンバーにも“お客さん”“お荷物”になってほしくないもの。今年に入ってからのユニット展開で、久しぶりにそれぞれの可愛さに気がついたオールドファンも少なくなかったと思います。ユニットデビューイベントやショップでのスポット推しが自粛期間にぶつかる不運が無かったら、ポチャくん以外の諸君も全員、もう二つ三つランクを上げたのではないでしょうか。
・・・結果ランキング表を眺めながらそんなよしなし事を考えていたら、サンリオ本体にも大きなニュースが飛び込んできました。1960年創業時からの社長・辻信太郎氏が会長に退いて、孫の辻朋邦(ともなり)専務が社長に就任されるそうです。創業60年目にして、初の社長交代。
信太郎氏92歳、朋邦氏31歳、アレ?一世代飛び越えて孫が後継ぎ?と誰もが思うでしょうが、信太郎氏長男で朋邦氏の父である辻邦彦氏は、1987年に常務、90年に専務、2002年には副社長となっておもに海外ライセンス事業展開で大いに社勢を高めておられたのですが、2012年にアメリカの出張先で急死されたんですね。まだ61歳でした。
邦彦氏の死後は海外事業をめぐって方針転換や模索が続き業績も低迷していました。トップ交代で流れを変えることができるか、キャラ大賞史に“犬の時代”を刻んだシナモン、プリン、ポチャッコの諸君にも、キャラビジネスの新時代を盛り上げるべくがんばってもらいたいものです。
ちなみに、新社長となる朋邦さん31歳、ネット上では「ポムポムプリンにそっくり!」と、早くもじわり人気キャ・・いや人気社長になりかかっているらしいですよ。
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