イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

月と雪のホテル

2007-07-04 00:11:20 | テレビ番組

 夜、録画を観るのが楽しみなドラマがレギュラーであると、ステッパー使いながらのエクササイズにも身が入るのは助かるんですが、そうなるとここらで熱いお茶が一杯怖い…じゃなくて、揺れながらでも高音質で聴ける、良いヘッドホンが欲しくなりますね。

 いま使ってるV社のヤツは95年か96年頃、その前の代のヤツをうっかり踏んづけて(それもお尻で!)ヘッドバンド部分を捩じっちゃったのがきっかけで「軽量でなくても、音漏れ少なく、かつ、是非とも壊れにくいのを」と店頭で要望して購入したもの。

 その頃このヘッドホンの“第一夫人”だったアナログプレイヤーメインのステレオコンポはいまは無く、第二夫人TVも代替わり。前後して買ったデヴィ夫人…じゃなくてCDラジカセもACアダプタが修理不能で休眠状態。

 結局、このヘッドホンだけが世紀を跨いで11年余り、家じゅうのどのAV家電より長く生き延びてるわけですが、相方になるのはTVより、DVDやネット動画を観るためのPCのほうが多くなりました。

 イヤーピースのクッションがゆるんできているし、そろそろ潮時かな。

 さて、本日もエクササイズのお供『金色の翼』第2話。

 “空と海のホテル”女主人セツ役・剣幸さんのほか、今作はキャストに宝塚元トップスターさんがもう1人。売れない、て言うか自称女流作家・絹子役、高嶺ふぶきさん。

 結び目を思い切り頭頂部に持ってきた長いテールの特異なヘアスタイルと、『爆笑オンエアバトル』の神田愛花アナ風・赤フレーム萌えメガネ。細身ですが、ホテル内を徘徊していた理生の酒浸り父さん・誠司(五代高之さん)を泥棒と勘違いして見事に緊縛ゲットしたり、結構戦闘能力高そうです。

 調べると、宝塚入団年では剣さんは74年、高嶺さんが83年とかなり学年に開きがあるし、剣さん月組、高嶺さん雪組と配属も違うのですが、高嶺さんの初舞台は月組公演『春の踊り~南蛮花更紗~/ムーンライト・ロマンス』ということなので、舞台での共演歴はありそう。先輩の剣さんは85年に月組トップ(前任は大地真央さん)に就任されていますから、高嶺さんの初舞台時はすでに結構上級生で番手も上のスターさんだったのでしょうね。

 お2人ともに宝塚を卒業して10年以上が過ぎ、それぞれの芸能キャリアを積まれたいま、同じ昼ドラでこうしてユニークなキャラを競い演じている、というのも奇遇ですよね。コアなヅカファンにはこたえられない構図じゃないかな。

 剣さんが90年に惜しまれつつ退団された一方、高嶺さんは96年に、こちらは雪組のトップに就任(前任は一路真輝さん)。97年退団公演作が『仮面のロマネスク/ゴールデン・デイズ』ですが、これは『金色の翼』を含む東海昼ドラ“背徳三部作”の皮切りとなった05年『危険な関係』と同じ、ラクロの同名小説を下敷きにしています。

 高嶺さんが演じられたのはもちろん美貌の色事師ヴァルモン子爵で、このキャラを昼ドラ版『危関』に翻案したのがご存じ(か?)RIKIYAさんが扮した木崎律。当時の放送を高嶺さんが観ておられたかどうかはわかりませんが、今作も脚本は同じ金谷祐子さん、演出・スタッフもかなりかぶっているので、休憩時間にはそんな話題も出ているかも。

 この東海昼ドラ枠、宝塚OGではすでに元雪組娘役トップの鮎ゆうきさんが、昨年の『偽りの花園』に続き、先日終了した『麗わしき鬼』でも後をひくキャラを演じ、いまや中島丈博作品に無くてはならない顔になっておられる。

 昼ドラと宝塚、ジャンルは違えど“主要客層が女性”という共通基盤があるだけではなく“現実離れした舞台設定とセリフ”という点でも通底しています。

 どちらもラクロの同じ原作から材を取って、それぞれに好評作を成立させているのもむべなるかな。

 夜時間帯の2時間サスペンスやゴールデンの若者向けお仕事ものドラマ、あるいはNHK朝ドラなどで、宝塚時代とは180°異なるリアルでナチュラルな演技をこなしている元ジェンヌさんも少なからずおられますが、たまには昼ドラで非日常の芝居に復帰されてみるのもいいですよ。来演お待ちしております。…って、興行師か(爆)。

 ドラマは今日、終盤に早くもキナ臭いムード。父・誠司にも、伯母セツにも槙との交際を咎められ半泣きの理生が槙の部屋に駆け込んで来ると、そこになぜか修子が。

 許されない恋人に抱きついて慰めてもらいたくて飛んできたとき女の先客がいたら、そりゃ心理的には“仮想敵”になっちゃいますね。理生はこれからブラック化の道を辿りそうだな。

 この三角構図を成立させるために、槙のジープメンテナンス中に偶然通りかかった修子が会話しながらワックスの車体に触れてしまって手を汚す→槙、修子のため新品のタオルを取りに自室へ→ひとり残された修子、手を見ているうちにブラジルで手相見に占われたことがフラッシュバック→「喉が渇いたの、お水を一杯」と槙の部屋へ…という流れもさりげなく秀逸。

 首に掛けていた自分の汗つきタオルを一度手に取りかけて“これじゃまずいな”という顔をしてから「待ってて」と自室に戻る槙の表情がいい。すでに金谷脚本マジックの「ショウタイム♪」幕開けです。

 さぁ録画巻き戻してワンモアセッ。

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1 コメント

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楽しく拝見しました。 (プラスワン)
2007-07-11 08:23:33
楽しく拝見しました。
プラスワンと申します。
突然で恐縮ですが寝宝塚チケット予約代行しております。楽・前楽・新人公演・前席が目標です。よろしくごひいきいただきますようおねがいいたします。
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